デコラトリスによる洗練探しの旅

「ピエール・エルメ・パリ」の青山限定「ガレット・デ・ロワ 」

デコラトリスの多賀谷洋子です。

今年の年末年始は、コロナ渦初の海外で過ごした為、実はあまりお正月らしいものを食べていません。

久しぶりのソウルでは、お節もお雑煮も無縁で、飽きることなくひたすら韓食の毎日でしたので、当然のことながら、新しい年が明けた雰囲気を味わうことができていませんでしたが、この時期、新年スイーツとして、エピファニーに毎年欠かさない「ガレット・デ・ロワ」だけは頂いただので、ようやく、ニューイヤーを感じることが出来ました。

さて、今年のガレット・デ・ロワに選んだのは、「ピエール・エルメ・パリ」青山店限定の「ベルナルド」とのコラボ商品「GALETTE AUX AMANDES BERNARDAUD (ガレット オ ザマンド ベルナルド)」

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フェーヴは、ベルナルドの人気コレクション「トゥ パリ」シリーズから、エッフェル塔をモチーフにしたデザインのものが。

こちらの「TOUT PARIS (トゥ パリ)」は、凱旋門、オペラ座、ノートルダム寺院などパリを代表するモニュメントが、トワルドジュイの伝統的な色彩で描かれていて、どことなくノスタルジックでフェミニンな雰囲気。

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全6色ありますが、例えばブルーはこんな感じ。いづれも優しいカラーリングと親しみやすいデザインで、日本でも大人気なのだとか。

 

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あいにく、私はこちらのコレクションを持っていないのですが、他に雰囲気に合いそうプレートをいくつか出してみました。

個人的には、リモージュブランドの中で、こちらのメゾンはゴールドがシックで美しいと思っているので、自宅用に購入するベルナルドは、いつもこんな感じ。ゴールド系ヴァリエーションばかりです。326533626_1222874391690384_6174648681714621778_n (1).jpgのサムネイル画像

ところで、1月6日のエピファニー(Epiphanie 公現祭 =jour des Rois)は、カソリックの祝日で、東方の三博士がキリストを拝むためにやってきたことを記念する日。

宗教画でよく描かれる題材であり、「東方三博士の礼拝(Adoration of the Magi)」というタイトルで、特にイタリアの美術館で頻繁に目にする機会が多い絵画ため、ご存知の方いかと思います。

ルーベンスやエル・グレコなど名だたる巨匠も描いていますが、例えば、こちらはフィレンツェ「ウフィツィ美術館」の図録より、アンドレ・ボッティチェリによって描かれた有名作品。

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博士とはいえ学術的doctorではなく、この場合は賢者の意。キリスト生誕に際し、各々が黄金、乳香、投薬の贈り物を携え、イエスの誕生を祝い贈ったと、聖書に書かれています。

↑にあるように、キリストを抱いたマリア様の前に、ひざまずく男性が、博士の一人です。

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さて、お味の感想ですが、一言で「さすが、エルメ様!」

伝統菓子=シンプル、素朴なものという定説をポジティブな意味で覆えしてくれています。アーモンドクリームの風味はしっかりと濃厚で、塩味が絶妙なパイはパリパリとさっくさく。エルメマジックで、こんなに華やかなお味に変貌するとは!!と大感激しました。

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新年スイーツが期待以上に美味いと、今年一年、魅惑的な味との邂逅がとても多いような嬉しい予感が!!

諸説ありますが、ガレット・デ・ロワは 幸福を運び、これを分かちあうお菓子とも呼ばれています。

皆様の元にも、数限りない幸せと笑顔が訪れますように。

 

☆ピエール・エルメ・パリ 

https://www.pierreherme.co.jp/

 

☆ベルナルド「TOUT PARIS (トゥ パリ)」

https://www.bernardaud.com/jp/jp/categories/decors-graphiques/tout-paris

多賀谷洋子

食空間デコレーター。雑誌編集、外資系客室乗務員を経て、テーブルコーディネーターに。ブライダルやパーティ、商業施設から個人宅まで幅広くインテリアデコレーション手がける。雑誌やレシピ本のスタイリングでも活躍。パリスタイル主宰、フランスチーズ鑑評騎士の会 チーズシュヴァリエの顔も持つ。著書「美しくなるチーズレシピ:“チーズは太らない!”ダイエットも、アンチエイジングもチーズにおまかせ!」が話題。

http://paristyle.jp/

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