
プーリアリゾート「オートラント」へ
連日の猛暑で思考能力が衰えがちなこの頃、いかがお過ごしですか。
デコラトリスの多賀谷洋子です。
今回は、目から涼をということで、昨年出かけたイタリアのプーリア州のリゾート地についてお書きしたいと思います。
というより、来週からドーヴィルに出かけるというのに、昨年のバカンスのことを、出版準備に追われていた為、あまりお書きしていないではありませんか!
このままだと、是非ご紹介したいと思っていることがどんどん雪だるま式に膨れ上がってしまうので、約1年前とタイムラグがありますが、ご容赦頂きご紹介させて頂きたいと思います!
さて、こちらはイタリアの海で透明度ナンバーワンと謳われているいる「オートラント」プーリアの中心都市レッチェから車で1時間位のところにあります。
是非とも優雅なホテルに泊まり、時間帯によって変わる海の様子をこの目で確かめたかったのですが、残念ながらホテルに空きがなかったので、
(正確に言うと、残っているのは海から離れたB&Bや、素敵なホテルでもガーデンヴューだったりと悔しい思いをするようなお部屋しか残っていなかったので)
潔く?レッチェからランチに日帰りをしてきました。
午前11時位、そこそこ人が泳いでいてでこの透明度、
誰もいない朝はどれほど美しいのでしょうね。悔しいー。見たかった!!
ただ、リゾートと言っても、カプリやラヴェッロ、タオルミーナのように、ウエルシーな外国人がお互いにラグジュアリーさを競っているような洗練された雰囲気というのはあまりなく、外国人は皆無で、老若男女ミラノでは見ないようなふくよかな南イタリアの地元民がのんびり過ごしているという、素朴感も入り混じった南イタリアの海の社交場という雰囲気の場所です。
でもそれだけに、「青い海と空、そして美味しい食事と愛する人がいればがそれが幸せ!」と南イタリアを象徴するような時間に身を置くことが出来、バカンス気分を満喫できました。
散策すると、至るところに、元海洋都市として繁栄した名残が。
下は「オートラント城」外部侵略から守る為、張り巡らされた城壁が長く続きます。
「大聖堂」
レッチェのデコラティブなバロックに見慣れていた為か、控えめなロマネスクのバラ窓がとても優美に思えます。
15世紀、オスマントルコからの侵略で、イスラム教改修を拒んだ約800人が大虐殺にあい、犠牲者の骨がそのまま現存されているということで有名な場所。
ひんやりとした大聖堂の内部、
床、天井共にビザンチンタイルの装飾が見事です。
ところで、遊歩道を歩く殆どの人が、プラスチックカップに入った何かを食べながら歩いています。その正体は、この不思議な屋台。
これが、事前にプーリアで「食べなくてはいけないもの」にリスティングしていた「冷しアーモンド」です。
主人は「循環した水に浸しているので、不衛生」と嫌がっていましたが、旅に出ると、B級グルメでも果敢にトライしておきたい私、ここで食べておかなければ悔いが残ると、もちろん即買いいたしました。
ただ、お味は。。。。。日本人の私には残念。
アーモンドの味を左右する大切な食感「カリッ」が、「かーり」になっている上、ヨーロッパ独特の生ぬるーさ。
でも、アーモンドの国内生産ナンバーワンのプーリア州ならではの夏の風物詩なのでしょう。道行く人は皆、嬉しそうに食べています。私たちが大阪に行くと、たこ焼きを買わずにいられないようなものなのでしょう。
長くなりましたので、次回は、プーリアランチについてお書きしたいと思います。
乞うご期待!
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