デコラトリスによる洗練探しの旅/多賀谷洋子
高雄のパワースポットへ
こんにちは。
デコラトリスの多賀谷洋子です。
五月とは思えぬほどのお天気が続きますが、いかがお過ごしですか。
さて、ゴールデンウイークに、高雄、台南に出かけました。
台北へは何度か出かけていますが、こちらへは初めて。当初、台北だけに数日滞在する予定でしたが、海洋都市「高雄」は風光明媚で、新鮮なシーフードも絶対味わうべきだと、台湾通の知人に力説され、急きょ予定を変更しました。
高雄へは成田からの直行便があるようですが、自宅から高速を使えば3,40分で行くことの出来る羽田空港の快適さを覚えてしまうと、もう成田はとてつもなく遠くに思えてしまい、ここ最近は著しく足が遠のきます。
私は羽田から台北へ向かい、市内の台北駅から約新幹線で行くことに。台北~高雄は約1時間半、東京都内にお住まいであれば、台北経由でもさほど変わらないように思います。
ところで、台湾の新幹線は車両や運営システム等日本が援助したようで、運行の正確さや安全性等とても安心感があります。駅弁や礼儀正しい車内販売のお姉さん、電光掲示板等、日本の新幹線そのものです。
さて、高雄でまず先に向かったところは、高雄屈指の観光地である蓮池潭(れんちたん)。
ここは、全長1.4Kmほどの湖の周囲に、大小さまざまな寺廟が立ち並ぶ台湾きってのパワースポット。
龍と虎が並び大きな口を開けているのが、この地で最も有名な「龍虎塔」
中華思想では福をもたらす動物=龍、邪悪な動物=虎と信じられているようで、ここでは龍の口から入り、虎の口から出てくると、招福除災の効果があるのだとか。
事前にリサーチし、タクシーを下りた途端、入口を間違えないよう「龍の口、龍の口・・・」とつぶやきながら、一目散にそこを目指しましたが、、
まあ、なんて親切なんでしょう!こんな大きな看板に案内があるではありませんか。
中国語圏では会話は理解不可能でも、漢字でなんとなく意味が分かるので便利ですね。
台湾の旅行中、しみじみ実感したことの一つです。
塔内部からは、100段ほど階段を上り5階まで行くことが出来ます。
中華風の池 = 蓮池のイメージそのままのダイナミックな景色を、初めて目の当たりにし、言葉を失うほど感激。シノワの美意識を少しだけ垣間見た気がします。
さて、湖畔にある他の名所もざっと見学。
多くの寺院や塔が林立していますが、それらは技巧を凝らした日本の神社仏閣、菩薩像等とは異なり、キッチュでカラフルな色彩は南国ならではのもの。
静謐さにしんみり浸るというよりも、テーマパーク巡りをするような雰囲気。神様がとても身近に思えるような場所なのです。
こちらは、白い観音菩薩が目を引く「春秋閣」と「啓明堂」。
熱帯地方に属する、この日の高雄の気温は30度近く。
流石にすべてを歩いて回る気にはならず、望遠で撮影しましたが、
圧倒的な存在感を放っていらっしゃる、こちらの巨大な神様は「北極玄帝」。北を司る神様だそうです。
他にも道を挟んで、縁結び、学業、引っ越し、医療等等、大小様々な神社が点在。
1時間程度で駆け足で巡りましたが、今年一年分のパワーを十分に頂いたような濃密な時間でした。
泊まったホテルの調度品等は、思った以上に洗練されていて、
香港、シンガポールに次ぐ、注目のアジア海洋都市との呼び声高い高雄の魅力に触れることができました。
次回は、台湾発祥と言われる古都台南についてお書きしたいと思います!
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