
ロンドンへ
こんにちは。デコラトリスの多賀谷洋子です。
台風一過で猛暑にまっしぐらというようなお天気ですが、いかがお過ごしですか。
さて、ブログにお書きしなかったのですが、昨年秋、新宿伊勢丹「英国展」で、ヴィンテージシルバー&ウエッジウッドのインスタレーションを担当し、3つのティータイムのスタイリングを提案させて頂きました。
フェアは10日間ほどでしたが、中日にはセミナーも開催し、ヨーロッパのインテリア様式を基軸に、アンティーク銀器を日常の暮らしにさりげなく取り入れるコツをお話させて頂きました。
セミナーは急に決定したため告知が殆ど出来ない状況で、実は少し不安でしたが、お立見だったにも関わらず大勢の皆様にいらして頂き、そしてお買い物も楽しんで頂けたようでとても嬉しかったです。
催事はご好評頂き、この秋も日本橋三越、新宿伊勢丹の英国展でスタイリングをさせて頂くことになりました。
視察も兼ねて、それまでに英国に行ければよいのですが、難しそうなので、近年出かけた英国旅行の写真を見返しながら、構想を練っています。
というわけで前置きが長くなりましたが、今回はロンドンについて少しお書きしようと思います。
この時は、シチリアの帰りに数日間ロンドンに立ち寄りました。
ガドウイックからBAの機内は、全てがロイヤルブルーに統一され、英国への旅情が掻き立てられるよう。ギャレ-の仕切りカーテン、テーブルウエア、シャンパーニュのエチケットまでもがカラーコーディネートされています。
英国王室御用達シャンパーニュは別ブランドですので、カラー重視でポムリーが選ばれたようです。
さらに、ロイヤルドルトン社製オリジナルのカップデザインをよく見ると、テムズ河を囲む霧の都ロンドンの風景。
英国=ユニオンジャックのような象徴するものがダイレクト、というのではない表現の仕方、とても素敵です。
ロンドンに着き、まず向かった先は、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館。
ここは、ロンドンでは、というより世界中の美術館で大好きな場所の一つ。
私のようにインテリア関係の仕事に従事する者にとっては聖地のような場所、というのは大袈裟かもしれませんが、陶磁器、家具、ガラス細工、ジュエリー、織物等、ファインアートというより所謂デコラティヴアートのコレクションが素晴らしく、何時間、いいえ何日間でも通いつめたいほどです。
特に好きな場所は、この階段の先にある、ガラスの展示室。
写真ではわかりにくいのですが、手摺りや落下防止柵までもガラス製という拘りよう。
フェニキアガラスから現代まで、時代別ガラスのコレクション。
タイル、陶磁器の間。
マヨルカの鮮やかなイエローを見るだけでも、行く価値はあるのではないでしょうか。
続いて、MODEのコーナーへ。
こちらでは期間限定エグジビション「クリスチャンディオールへのオマージュ」
時を経ても、放たれるエレガンスは永遠。
そして、最後は「ロリータ」コーナー。
これは、とても勉強になりました。
ゴシックロリータ、パンクロリータ等、色々区別があるのですね。
原宿のストリートファッションに過ぎないものと思っていましたが、とんでもない!
今や世界に誇る、日本の立派なサブカルチャー、きちんとセオリーで解説がなされているではありませんか。
自国の文化を海外で知ることとなり、貴重な経験でした。
decorative artsがお好きな方、V&A へ是非お出かけください!ロンドンでのお勧めの一つです。
旅の思い出は、次回も続きます。
☆お知らせ
多賀谷洋子 インスタグラムを始めました!
https://www.instagram.com/yokotagaya_paristyletable/
著作「アンティークシルバーのティータイムテーブルセッティング」電子書籍版が発売となりました!
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