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来月、ヴァカンスの最後に数日間パリに立ち寄ることになり、そういえば久しくオランジュリー美術館に行っていないことに気づきました。
前回行ったのは、数年間の改装休業を経てリオープニングを心待ちにしていた2006年なので、もう10年以上前にもなります。ここは、モネの睡蓮が特に有名ですが、というよりこの回廊式のダイナミックな展示を見るためだけに出かけるという方も少なくないのでは。
しかし、ここはやはり世界的に有名なパリのミュゼ。あまり知られていませんが、それ以外のコレクションも圧巻で、目録を見返しながら、短時間なからもパリでの久しぶりの名画との再会に心躍らせています。
中でも、特に気に入っているのが、マリー・ローランサン「シャネル嬢の肖像」
このブログに何度かお書きしましたが、インテリア様式で最も好きなのは「アール・デコ」
「アール・デコ」は、1925年にパリで開催された「Exposition Internationale des Arts Décoratifs et Industriels modernes 現代の装飾美術と産業美術国際博覧会」に由来し、それまでの貴族的で優雅なアールヌーヴォーと比較すると、従来使われなかった素材を多用した大胆な作品が生み出され、シンボリックデザインは直線的な幾何学模様など。
6年前の震災の影響で閉鎖されていた、長野のマリー・ローランサン美術館が、この7月から紀尾井町ホテルニューオータニガーデンコートで再オープンすることが決定したとのことで、フランス大使館公邸でカクテルパーティが開催されました。
美術館評議員のお一人でもいらっしゃる、ティエリー・ダナ駐日フランス大使(パーティ開催5月当時。現在のフランス大使は、ローラン・ピック氏)のスピーチから始まり
展示作品の解説。パワポスクリーンの画像を撮影したので、若干お見苦しいですが、
下は「家具付きの貸家」キュビズムの影響が残る初期の作品。左の女性は、当時付き合っていたアポリネールを待つ自画像と言われています。
「シュザンヌ・モロー」
彼女の元家政婦ですが、後に養女として迎え晩年を共に過ごした女性。
「三人の若い女」
この美術館は、世界唯一のマリー・ローランサン専門美術館となり、一般公開は7月15日です。600以上の所蔵作品から約80点が(年2回入れ替え)常時公開されるようで、彼女の描く様々な女性象に触れることができるので、何度でもリピートしたくなりますね!
帰宅後は、プレヴューに備え、公式目録をじっくりと拝見。
作品解説のみならす、詳細に書かれた年譜や、この時代だからこそのモノクローム写真等も多数掲載され、1920年代のパリにタイムスリップしたかのよう。
柔らかくフェミニンなタッチの作風イメージとは裏腹に、マリー・ローランサンはとてもシックで強靭な女性。その生き様も魅力的です
さらに「plan de paris 関係パリ市街図」までも。
生家~晩年のアパルトマン、アトリエ、ピカソの紹介でアポリネールと出会った画廊等など、パリだからこそいまだ現存するゆかりの場所が30か所以上掲載され、地図を眺めながらパリ散策をしている気分に。
いつか、パリでもこの地図を片手に、マリー・ローランサンと邂逅できたら贅沢でしょうね!
☆「マリー・ローランサン美術館」基本情報
東京・紀尾井町のホテルニューオータニガーデンコート6階
☆お知らせ
多賀谷洋子 インスタグラムを始めました!
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