デコラトリスによる洗練探しの旅

フレンチバスク「サン・ジャン・ド・リュズ」へ

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デコラトリスの多賀谷洋子です。インテリアやテーブルウエアのコーディネートが主な仕事です。

 

いよいよバカンスシーズン、

FIGARO本誌の特集は「バスク地方」ですね。

ちょうど昨年の今頃、フレンチ、スペイン両方のバスク地方を巡った為、少し振り返りたいと思います。本誌記事と合わせて、次のディスティネーションのご参考にでもして頂けると嬉しいです!IMG_0035.JPG

さて、パリから約1時間、バスクのビアリッツ空港に降りたちました。ここは、こじんまりとした空港で日本の地方都市というよりも、むしろ南の島の空港というような規模感。

空港から車で15分ほどのsaint jean de luz サン・ジャン・ド・リュズに向かいます。

それほど有名な観光地というわけではありませんが、事前に検索したところ、心惹かれるホテルが見つかり、且つ、彼の地は太陽王ルイ14世が新婚時代を過ごした街で、その邸宅は一般公開されているということが分かり、滞在することにしました。

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タクシーから降りた先は、grand hotel thalasso spa saint jean de luz

20世紀初頭創業のホテルですが、モダンに改装されたインテリアやシックな色使いがとても好み。

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アンティークの小物が至る所にさりげなく置かれていて、ヴィトンの旅行鞄には地元情報誌が。

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お部屋のバスアメニティは、全てfragonard

ディオール、エルメス、クラランス等ワールドワイドなブランドのものは、他の国の高級ホテルでよく使われていますが、フラゴナールはフランス以外で目にすることはあまりない為、こんな小さなことでも「地方に来た!」という嬉しい実感が湧いてきます。

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このホテルは、表裏両サイドが海に面している為、窓の外にはいつも青い海と空が広がり、抜け感があってとても快適。

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バーでウエルカムのシャンパーニュを頂きます。

一口飲んだだけでも、時差ボケの残る全身に染みわたるほどの心地よさで、このまま海を眺めながらソファーにうずくまりたいほど。

周りを見渡すと長期滞在と思わしき方々の会話が耳に入ってきます。慌ただしくバスクを巡り、10日後は東京にカムバックせねばならぬ私から見ると、夢のようなバカンスの過ごし方!

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ホテルからビーチ沿いを歩き、15分程で目貫通りにやってきました

マカロン発祥パティスリーと言われる「メゾンアダム」

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壁をよく見ると、赤黒のバスクカラーでコーディネートされた、名物唐辛子ピマンデスペレットが隙間なくびっしりと!

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メゾンアダムは1660年創業で、マカロンはルイ14世の婚礼の際に献上した由緒正しきものと言われていますが、ご存知の方も多いかと思いますが、お味は現代のものとは別物。

 

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間にクリームを挟んでいなければ、カラフルな色でもなく、どちらかと言うとサブレに近い素朴な焼き菓子という感じです。

同じく名物「ガトーバスク」もディスプレイされています。

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そして、

フロマジュリーは、「羊!羊!羊!」のオンパレード。

スペイン国境の街ピレネー地方はフランス随一のブレビ(羊チーズ)の生産地。

熟成違い、唐辛子入り、ハーブ入りなど羊チーズのヴァリエーションだけのというバスクならではの光景に、心躍ります。

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さて、目的地ルイ14世の館。

カフェが密集する広場の片隅にひっそりとあり、言われなければ、個人ギャラリーかと思う程で、見落としてしまいそうな佇まいです。

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内部は撮影禁止なので様子をお伝えできずに残念ですが、英仏語のガイドツアーがあり、フランスらしくジェスチャーたっぷりに丁寧に説明して頂けます。見どころは、海の街にふさわしく船大工が作ったダイナミックな階段や柱等の建築や調度品など。

威厳と格式を誇った豪華絢爛なベルサイユ宮殿とは全く異なる、太陽王若かりし頃の暮らしぶりに思いを馳せると感慨深いものがありました。テーブルアートがお好きな方、是非お出かけを!

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さて、ディナーまでまだ時間があるので、ホテルのスパへ。

このホテルは「タラソ&スパ」というだけあり、こちらも楽しみの一つでしたので、バスク巡りの旅、次回はスパについてお書きしたいと思います。

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☆パリスタイル テーブル デコールレッスン

「quatr saisons a la table 季節の花とテーブルデコール」

昨年、ご好評頂いた季節の花とテーブルデコレーションのレッスン、リニューアルし10月からスタートします!

詳細は、メールにてお問い合わせください。

info@paristyle.jp

 

☆9月6日~

日本橋三越 英国展にてテーブルデコレーションを展示いたします。

是非お出かけくださいませ。

 

 

☆多賀谷洋子 インスタグラムを始めました!

https://www.instagram.com/yokotagaya_paristyletable/

 

☆著作「アンティークシルバーのティータイムテーブルセッティング」電子書籍版が発売となりました!

以下、他店でもお買い求め頂けます。
Kindle(Amazon)  http://amzn.asia/h81bMYj

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多賀谷洋子

食空間デコレーター。雑誌編集、外資系客室乗務員を経て、テーブルコーディネーターに。ブライダルやパーティ、商業施設から個人宅まで幅広くインテリアデコレーション手がける。雑誌やレシピ本のスタイリングでも活躍。パリスタイル主宰、フランスチーズ鑑評騎士の会 チーズシュヴァリエの顔も持つ。著書「美しくなるチーズレシピ:“チーズは太らない!”ダイエットも、アンチエイジングもチーズにおまかせ!」が話題。

http://paristyle.jp/

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