インテリアライフスタイル展でのスタイリング
デコラトリスの多賀谷洋子です。
最近のお仕事レポートと合わせ、NYからの新着テーブルウエアをご紹介させて頂きます。
5月末~6月初旬にかけて、ビックサイトで開催された国際見本市
「インテリアライフスタイル展」にて、
NYブランド2社のスタイリングを担当させて頂きました。
こちらは、日本初上陸「TISCH NEW YORK」
アンダープレート、トレイ、コースター等のテーブルアクセサリーのブランドで、NYらしいPOPでエッジの効いたカジュアルデザイン。
まだ設立されて数年ですが、現地では早くもアッパークラスに支持されているようで、barneysなどでお取り扱い。
素材ですが、底はコルクボード、表面はペーパープリントにアクリルコーティングが施されています。
そのため、使用後はふき取るだけでメンテナンスしやすく、しかも軽くて丈夫な、まさにアメリカらしい合理的アイテム。
カラー、デザインが豊富で、一部商品を壁面にもディスプレイ
これだけ見ると、ちょっと派手?使いこなすのが難しいかしら?等思われがちですが、実際はこの上にプレート類が載るので、すんなりとテーブルセッティングに溶け込み、かえってアクセントにもなりにもます。
今回、こちらのテーブルで使用した食器は全て、J.L.coquet
大好きなリモージュブランドで、百貨店などで何度もこちらのブランドのVMDを担当させていただいたご縁もあり、公私共に愛用しています。
リモージュの中でもマットな艶感を得意とする、最もシックなブランドなだけに、今回のスタイリングには脇役ながらもラグジュアリーな存在感を発揮してくれました。
下のように、鏡面仕上げのものもあり、サイドテーブルのアペリティフトレイとしてご提案。
ところで、このグラスは、現在私が最も気に入っている、木村硝子店の「三組」というシリーズ。オーダーしてから1年位待ち、このタイミングでようやく完成した、手吹きのシャンパーニュフルートです。
グラスにデザインされているこの均等な彫り、エングレーヴィングを出来る職人さんは、現在お一人だけ。海外のハイブランドを手掛ける有名工房の職人さんでさえも音を上げるほどの高い技術力が要されるのだとか。さすが、メイドインジャパンの底力を実感させます。
バカラやサンルイ同様、完璧な商品が出来るその裏には、数十脚のB品が破棄されるということも聞いていて、長い間、待ち焦がれていただけに、最近は、このグラスでシャンパーニュを頂くことを無上の喜びとしております!
上は、ボックス入りコースター。
アンティークシルバーの本を出版してから、クラシカルなお仕事が多かったので、新鮮な気持ちでコンテンポラリー空間を作らせていただくことが出来ました。ご来場くださった皆様、心よりお礼申し上げます。
次回は、もう一つのブランド「chilwich」についてもレポートさせて頂きます。懲りずにお付き合いくださいませ!
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