画家としての活動に力を入れるタリ・レノックス、"モデル業をやめたわけではない!"と明言。
Culture 2015.04.02
かつてトップショップやバーバリーの広告キャンペーンに登場するなど目立った活動をしていたファッションモデルのタリ・レノックスは、その後画家に転向したと思われているようだが、それは本人いわく、少し違うのだとか。「別にモデル業をやめたわけではないのよ。ただ、自分には歩んでいきたい別の道もあって、ここしばらくは絵を描くことのほうに集中しているだけなの。モデルというのは素晴らしい仕事。いまはもっといろいろ仕事を選べるようになった、ということでもあるのよ」と、タリは英国『Hello! Fashion』誌に語っている。
一時代を築いた英国音楽デュオ、ユーリズミックスのボーカリストとして名高いアニー・レノックスの娘でもあるタリ。あまりにも有名すぎる母親を持ったことで、少し生きづらくて反発した時期もあったという。特に、有名人の子どもに対するステレオタイプで見られることはとても嫌だったようだ。「母親が有名人というのはとても誇らしいことだけれど、自分は母とは違う個性の人間だと、他人に強く見せつけようとする面があるわ。いわゆる"有名人の子ども"だと思われたくないと、強く思ってしまうの。つまり甘やかされて育って、才能もないのに何となくブラブラしているような人たちね。自分はそうじゃないと思うから」。
それでタリはモデル業を始めた時、ファッションアイコンとしても知られていた母アニーの助力を求めずに、モデルとしてのキャリアを歩み出した。努力する前に何かを与えられるより、自分自身に力があるかを見極めたいと思ったからだ。「いちから自分でやりたい、と思ったわ。自分が持っているものは、自分の手で得たいの。努力しないで何かを得ても、充実感はないわよね? これは親から受け継いだ考え方だと思うわ。クリエイティブな人たちに囲まれて育ったから、その点では一風変わった環境ではあったけれどもね」。
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