ジュリア・ロバーツ、貧困に苦しむ子どもたちの実情を訴える。

Culture 2016.05.31

女優のジュリア・ロバーツがチャリティイベント、レッド・ノーズ・デーの一環としてアリゾナ州で貧困に苦しむ子どもたちと面会し、込み上げる感情を抑える場面があった。

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映画『プリティ・ウーマン』などで知られるジュリアは先日、同州フェニックスにあるチルドレン・ファースト・アカデミーを訪れ、貧困の現状を学んだ。同校の生徒は全員が貧困ライン以下の生活を余儀なくされ、その多くがホームレスでもある。子どもたちに教育の機会を与えることに加え、同校のスタッフは彼らの家族に社会・医療サービスを提供する活動も行っている。生活苦に悩む地元の人々が何とか生きていけるよう、毎月食品を詰めた箱も渡している。

3児の母でもあるジュリアは、同校の地域に対する貢献に感動したと話し、こうした施設が運営を続けられるようにできるだけ寄付をしてほしいと訴えている。

「保護と愛情を受ける権利がある大勢の子どもたちのために、これほど小さなスペースが多くを与えられることに驚いています」と、ジュリアは事前に収録された、映画監督でレッド・ノーズ・デーの共同創設者でもあるリチャード・カーティスとの共同インタビューで説明した。このインタビューは26日、朝の情報番組『トゥデイ』で放送された。

「現状が信じられないほど不幸で悲しいことに圧倒されている場合ではありません」とジュリアは続けた。「私たちみんなが立ち上がり、変化を起こすことに参加できると気づくべきなのです」

インタビューの最後に、彼女はレッド・ノーズ・デーの象徴でもある赤い鼻をつけ、カメラに向かって「恥ずかしくなんかないわ。出会った子どもたちのためなら何でもする」と語りかけた。

米版レッド・ノーズ・デーは昨年からスタートした。ジュリアはコントに出演してイベントをサポート。この中で彼女は自分の声がすごく低いため、映画では声優を使っているとジョークを飛ばしてみせた。

2回目となる今年は26日夜に行われ、歌手のセリーヌ・ディオンやボノ、エルトン・ジョン、ブレイク・シェルトン、マンディ・ムーアといったスターが登場した。さらにエレン・デジェネレスやジャック・ブラック、ウィル・フェレル、ポール・ラッド、ヴィンス・ヴォーン、エマ・トンプソン、クロエ・グレース・モレッツ、ザック・エフロン、リーアム・ニーソンらも生放送に参加し、コントやライブ、ショートフィルムなどを披露。世界中で恵まれない子どもたちが苦しんでいることへの関心を高めた。

米版レッド・ノーズ・デーは昨年のスタート以来、2,300万ドル(約25億2,800万円)の寄付を集めた。イギリスで30年以上前に始まった同イベントは、これまでに10億ドルを集めている。

©Cover Media/amanaimages

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