ノラ・ジョーンズ、現在の音楽シーンに物申す!
Culture 2016.10.06

「Come Away With Me」などで有名な米歌手のノラ・ジョーンズが、4年のブランクを経て、6枚目のアルバム「デイ・ブレイクス」を10月5日に日本先行で発売(海外は10月7日発売)。ノラがデビューしてから約17年の月日が経過したが、誰もが以前ほど音楽にお金を使わなくなっているので、若いアーティストにとって音楽業界は「混乱状態にある」とノラは警鐘を鳴らしている。
ノラがデビューしてからの物事の変化は大きく、特に音楽の視聴と消費の方法は劇的に変化した。豪版『GQ』誌から、ミュージシャン志望の人へ金銭面についてのアドバイスを求められたノラは、お金と賢く付き合うよう勧めている。
「契約するときは、何にサインするのかよく注意して、賢くならないと。いまじゃ誰もがお金持ちになれるわけじゃないから」
「最近は音楽でお金を稼ぐのは本当に難しいの。誰もCDを買わないし、ストリーミングサービスにもあんまりお金を使わない。いまの若いアーティストは本当に大変だと思う。でもなんとかうまくいって欲しい」
ここ10年で大きくなった領域がソーシャルメディアとセルフプロモーションだ。ノラはこれらが苦手で、ツイッターやフェイスブックが誕生する前にデビューできたのはラッキーだったと語った。
「いまデビューするミュージシャンは本当に大変だと思う。ソーシャルメディアはすごいツールだけど、私が知っている人たち皆がセルフプロモーションが上手いわけではないわ」
「そういったものを使いこなせないと、さらにキツいわね。私が知っている多くのアーティストにとって、ソーシャルメディアは彼らのパーソナリティーからかけ離れたものなの。ソーシャルメディアを使いこなす人たちは、自分がやっていることに興奮しながらネットの住人に自分の投稿を見てもらうように言い続けているみたいだけど。そんな人たちとは性格が全く異なるの」
©Cover Media/amanaimages




