"次世代のビョーク"バンクス待望の新作。
Culture 2016.10.07
バンクス 『The Altar』
ユニバーサル 輸入盤
2014年にファーストアルバム『ゴッデス』が大いに話題を呼んだ、カリフォルニア出身のシンガーソングライター。”次世代のビョーク”や”女性版ジェイムス・ブレイク”といった評価を受け、FKAツイッグスと並び、ダークでセンシュアルな世界観を持ったアーティストとして注目を浴びてきた。
それから丸2年ぶりに届けられた2作目は、よりディープな世界観を作り上げている。冒頭の「GeminiFeed」は前作に続き、英国の新鋭、SOHNがプロデュースを担当。シンセサイザーがきらめくエレクトロサウンドを纏い、エモーショナルな歌声で深い闇のような、バンクス節とでもいうべき世界へと連れて行ってくれる。ほかにも、ポップと実験音楽のバランスを絶妙にコントロールしながら生み出された楽曲群は、前作を軽々と超越。彼女の巫女のような声を感じながら、未知なる扉を開く体験を楽しみたい。
*「フィガロジャポン」2016年11月号より抜粋
réalisation : HITOSHI KURIMOTO
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