ティム・バートンのミューズ、エヴァ・グリーンに世界が注目。

Culture 2016.10.12

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ティム・バートン監督の最新作『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』が、9月30日に全米で封切られるや興行収入で首位を獲得。その後、世界的にヒットを記録している。ランサム・リグズによるベストセラー児童小説『ハヤブサが守る家』を原作にした本作は、特殊能力を持つ子どもたちの秘密の隠れ家を舞台としたダークファンタジーで、主演のエヴァ・グリーンはタイトルにもなっているミス・ペレグリンを演じている。ペレグリン=ハヤブサという名の通り、彼女自身ハヤブサに変身できる特殊能力の持ち主という設定で、バートン作品らしい刺激的なキャラクターになっている。映画では子どもたちの守護者といった役割のエヴァだが、自身の子ども時代の思い出となるとそれほどよいものではなく、いまでも強く記憶に残っているようだ。
「学校が大嫌いだったの」とエヴァは英『Time Out London』誌とのインタビューで認めた。「トラウマになっているわ。すごく怖い先生がたくさんいたの。いま考えるだけでも汗が出てくるほどよ。16歳まではフランスの制度でがんじがらめになってしまい、16歳から17歳まではアメリカの学校に通ったの」

エヴァは10代の自分はとてもシャイで、友人の誕生日パーティーにも滅多に顔を出さず、ほとんどしゃべらないことから変人と言われていたと告白。あまりにも繰り返しそう呼ばれるため、自分ではそういう感覚がなくても、やがて自分が“変”だと思い込むようになったとも打ち明けた。

バートン監督とは2012年の『ダーク・シャドウ』以来の再タッグとはいえ、エヴァの心配性は『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の撮影現場でも度々現れたという。
「何よりも、監督は時代を象徴するアーティスト。私は『シザーハンズ』や『ビートルジュース』を観て育ったの。ふたつとも大好きな映画よ。それに、監督はとてもオープンでノーマル、なにより謙虚だわ」とエヴァはバートン監督を称賛するが、一方では過度に恐縮してしまうこともあったようだ。
「監督をがっかりさせたくなかったから、撮影中に『もう私を降ろして!』と言ったこともあったのよ。でも監督は私がとてもシャイでナーバスなのをよく分かってくれてたの」
もちろんエヴァが役から降ろされることはなく、本作でも圧倒的な存在感で妖艷な魅力をふりまいている。

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』は、日本では2017年2月に全国公開予定だ。

©Cover Media/amanaimages

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