ジョージ・クルーニー、「ISIS」と対決する妻アマルを称賛。
Culture 2016.10.18
俳優のジョージ・クルーニーが、過激派組織「イスラム国」(ISIS)を相手に法廷で戦う人権派弁護士の妻アマルを誇りに思い、その仕事は「非常に重要」だと語った。
性奴隷として拘束され、その後脱出に成功したイラクの少数派ヤジディ教徒のナディア・ムラドさんに代わり、アマルはISISの指導者を裁判にかけるために立ち上がった。2014年夏にイラク北部にあるナディアさんの故郷の農村がISIS戦闘員によって襲撃され、ナディアさんの母親と6人の兄弟は無残にも殺害された。その日だけで村のヤジディ教徒600人が虐殺されたという。ナディアさんは現在、イスラム国による非道なジェノサイド(大虐殺)とヤジディ教徒の正義を訴える活動をしており、その努力が認められ9月16日には国連親善大使に任命されている。
ここへ来て、夫のジョージは妻の行動について口を開き、正義を求める妻の仕事をとても誇りに思うと米エンターテイメント情報番組『Extra』で語った。
また、先日行われた慈善団体「映画テレビ基金」主催の95周年祭典にアマルと出席したジョージは、堂々と妻を称賛した。
「妻のやっていることは、彼女自身が生きる上でも非常に重要な仕事で、今回の件ではひとりの若い女性と、虐殺の被害者であるヤジディ教徒の人々を守っているんだ」
「彼ら(イスラム国のテロリスト)を裁判にかけず、責任を問わないというなら、他に何をするというんだ? 彼ら全員を殺すことはできない。最後にどの立場に立っているかが問題なんだ」
アマルは先日、米『NBC News』のシンシア・マクファデン記者とのインタビューで、仕事を引き受ける前に裁判で生じる安全上のリスクをジョージと話し合ったと認めた。
「もちろん、リスクが生じることは承知しています。夫もナディアと面会して、私と同じ理由で心を動かされ、理解しています。これが私の仕事ですから」
この裁判を引き受けた勇敢さをほめられると、アマルはこう答えた。
「ナディアがやっていることに比べると、自分が勇敢だと感じるような人はいないと思います。ISISは彼女にとても明確な脅迫を送っています。必ず仕返しをすると」
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