デヴィッド・ボウイが『ロード・オブ・ザ・リング』に出演しなかった理由。

Culture 2016.12.20

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デヴィッド・ボウイが亡くなってから、もうすぐ1年。“レジェンド”は死してなお、新たな話題を振りまいてくれる。先ほど、ボウイは映画『ロード・オブ・ザ・リング』に多忙のために出演できなかったと公式に明らかになった。

同ファンタジーシリーズで、ホビット族のメリアドク・ブランディバックを演じた英俳優のドミニク・モナハンは今年、2001年の第1作オーディションに臨んだとき、ボウイに偶然出会ったことを打ち明けている。
「多分、ガンダルフのオーディションだったと思うよ」とドミニクはニュースサイト『The Huffington Post』に語っている。
「それ以外、彼が本読みをする役なんて思いつかない。他の役の本読みもしたかもしれないけれど、僕はデヴィッド・ボウイの大ファンだから、彼の息子(映画監督のダンカン・ジョーンズ)と知り合いになれただけでもラッキーだし、彼を実際に見かけたことは僕にとって特別な体験なんだ」

今年1月にがんで亡くなったボウイが、最終的にイアン・マッケランが演じたガンダルフの筆頭候補だったという噂が広まったのは今年1月だった。しかしここへ来て、同作のキャスティング・ディレクターを務めたエイミー・ハバードは、ピーター・ジャクソン監督はボウイをガンダルフ役で起用することに興味を示していたが、ボウイが多忙のため応じられなかったと『The Huffington Post』に語っている。
「(ボウイは)ミレニアムを祝うパーティーに来てパフォーマンスを披露したことを覚えています。1999年の大みそかで、映画の撮影は既に始まっていました。彼は会場に来て皆を楽しませましたが、オーディションは受けていません。それは確かです。ですが、我々は実際にアプローチはしているのです。最初に話が出てから数週間後のことで、ピーター・ジャクソンのアイデアでした。監督はそのアイデアを温めていましたが、CAA(クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー)の大物エージェント、クリス・アンドリュースに連絡すると、多忙を理由に断られたのです」

ファンタジー作品の大ファンだったと言われるボウイだけに、もしキャスティングが実現していたら、新たな“レジェンド”が生まれていたに違いない。

©Cover Media/amanaimages

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