フィガロが選ぶ、今月の5冊 米国キャリア女性が大阪で、主婦になって気づいたこと。

Culture 2016.12.27

『米国人博士、大阪で主婦になる。』

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トレイシー・スレイター著 高月園子訳 亜紀書房刊  ¥2,052

ボストンで博士号をとったアメリカ人女性が、MBA取得のための講師として赴任した日本でビジネスマンと恋に堕ちた。遠距離恋愛の末、大阪で「シュフ」になった彼女は「人生にほんとうにほしいもの」リストの見直しを図る。この本の魅力は、単に国際結婚した女性の慣れない異国での奮闘記というだけではない。義父の世話、妊娠、そして流産。人生は思いもよらないことの連続であり、何かを手放したとしても、それは挫折ではない。そこから開けていく、新しい経験や価値観を幸福と呼んでいいのだと教えてくれる。

*『フィガロジャポン』2017年1月号より抜粋

texte:HARUMI TAKI

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