パリ五輪がより楽しくなる、観戦グルメガイド。【後編】
Paris 2024.04.23
観戦前後に! 立ち寄りグルメスポット。
4月16日、ギリシャのオランピアでの聖火が点灯され、パリオリンピックの開催までいよいよ100日を切った。パリではアレナ・ポルト・ドゥ・ラ・シャペルと水泳競技のサントル・アクアティックも完成、スタッド・ドゥ・フランスではパープルカラーの陸上トラックもお披露目され、大会気分も盛り上がってきた。パリを彩る名所を会場に、フォトジェニックな大会になる予感いっぱいのオリンピックとパラリンピック。試合を楽しむには、腹ごしらえもお忘れなく。競技場マップとともに、周辺で手軽に楽しめる食事スポットをご紹介する。
【前編】競技場スポットをご紹介!はこちら>>
※競技会場とグルメスポットを一覧にした便利なGoogle Mapもぜひチェックして!
コンコルド広場
La Concorde
アーバンスポーツ観戦を楽しむなら、軽食や立ち食いOKのテイクアウトを。しっかりディナーにはパリ気分を満喫する老舗レストランもおすすめ。
老舗の名レストランを、人気仕掛け人が一新。
マキシム
約130年前から親しまれてきた名店。昨秋、人気レストランやホテルの仕掛け人として知られるパリ・ソサエティによってメニューが一新され評判に。名パティシエ、ヤン・クヴルールが手がけるデザートも見逃せない。
スズキのショロンソース「Bar Sauce Choron」(150ユーロ)などがシグネチャー。ワインはグラス12ユーロ~
フレスコ画やステンドグラスが壮麗なアールヌーボーの内装は以前のまま変わらない。
3, rue Royale 75008
tel:01-42-65-27-94
ⓂCONCORDE
営)レストラン12:00〜14:00L.O.、 19:00〜22:30L.O. (月〜水、金) 19:00〜22:00L.O. (木) 12:00〜14:30L.O.、 19:00〜22:00L.O. (土) 12:00〜14:30L.O.、 19:00〜22:30L.O.(日)
無休 ※バーは日曜定休 要予約
https://restaurant-maxims.com
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セーヌ川沿いに構える、伝統的なクレープリー。
フード・ブレッツ
セーヌ川畔のクレープリーではフランス産のオーガニック食材のみを使用し、ブルターニュの伝統的なレシピで焼き上げたガレットとクレープを提供する。バリエーション豊富なトッピングをお好みでチョイスして。
オーダー後に目の前で焼き上げてくれる。オリンピック期間中はテイクアウトのみの予定。
卵とハムの2種類のトッピングを加えたガレット「Galettes à Composer 2 ingrédients」8.50ユーロ
31, Quai Anatole France 75007
tel:06-01-97-55-94
ⓂINVALIDES
営)10:00〜19:00
無休
※開会式の設置、解体工事の間は休み
https://biobreizh.fr
★Google Map「競技場、観戦グルメガイド」はこちらから
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本場のピリ辛麺と中国茶のお得なセット。
ギュリ
こぢんまりとした可愛らしい中華レストラン。昨年、パリに長く暮らす中国人男性が故郷の味を気軽に楽しめる場所を作りたいとオープンした。牛肉を煮込んだ醤油ラーメンや坦々麺など、ピリ辛スープの麺が人気だ。
坦々麺「Nouille Dandan」11.90 ユーロは、+4ユーロで餃子「Raviolis」とドリンクをセットにできる。
リュクサンブール公園から徒歩1分という立地ながら、隠れ家のような落ち着いた雰囲気。
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エッフェル塔周辺
Tour Eiffel
地下鉄、エコール・ミリテール駅にほど近いクレール通りには、おいしい惣菜屋さんが目白押し。テイクアウトして、野外ランチを楽しんで。
キャビアの作り手による、産地直送シーフードデリ。
キャヴィアリ・デリカテッセン
40年以上にわたって最高級キャビアを手がけてきたキャヴィアリ社のデリカテッセン。ノルウェーやスコットランドから仕入れた魚介類を生かしたスモーブローやサラダなど自家製デリを提供。とろける食感と芳醇な風味のスモークサーモンはファンの多い逸品。
シグネチャーのスモークサーモンとクリームチーズをのせたスモーブロー「Smørrebrød au Saumon Fumé」12ユーロ
自家製デリのほか、瓶詰めや調味料も豊富に取り揃える。看板商品のキャビア缶をお土産にしたい。
57, rue Cler 75007
tel:01-47-05-40-42
ⓂÉCOLE MILITAIRE
営)9:00〜20:30(月〜土) 9:00〜19:00(日)
無休
www.kaviari.fr
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放し飼いの鶏を使った、シンプルで上質な味わい。
モン・プティ・プレ
フランスの農家で放し飼いで育て、品質保証の証であるラベルルージュを獲得した上質な鶏肉にこだわる。鶏肉が持つ旨味としっとりとした食感を味わってほしいと、シンプルにローストで提供。付け合わせはマッシュポテトなど、チョイス可能なのもうれしい。
商店街で、ひと際目を惹くカラフルな外観。
1/4サイズのローストチキンと2種類のサイドディッシュをのせた「Poulet Fermier, 2 Accompagnements」17.90ユーロ。なめらかなマッシュポテトや濃厚なラタトゥイユと一緒に。
31, rue Cler 75007
tel:07-56-94-50-10
ⓂÉCOLE MILITAIRE
営)10:00〜21:00
無休
www.monpetitpoulet.com
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豊富なメニューがうれしいケータリング専門店。
ル・クラブ・グルメ
2017年にオープンしたケータリング専門店では、シーフード中心の季節食材を使用し、日替わりのランチボックスに。サラダやテリーヌ、パスタ、リゾットといった欧州料理から、クスクスやココナッツカレーなどのエスニック料理まで、豊富なバリエーションが自慢だ。
上はエビのリゾット「Crevettes Façon Praï」11.90ユーロ、右上はエビとヤギチーズのヴェリーヌ「Verrine Chèvre Aubergine Crevettes」6.50ユーロ
軒先からカウンターまで、ズラリとランチボックスが並ぶ。1席のみ、店内席も用意。
51, bis rue Cler 75007
tel:01-73-12-01-01
ⓂÉCOLE MILITAIRE
営)9:30〜19:30
休)日、月、8月
www.leclubgourmet.fr
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パリ南アレナ周辺
Arena Paris Sud
観戦前の腹ごしらえには、野菜たっぷりのレバノンサンドを。観戦後は、大きな空が頭上に広がるルーフトップでゆっくり食事したい。
都市型屋上農園を持つ、究極の地産地消スタイル。
ル・ペルショワール・ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ
パリで6軒目となるル・ペルショワールが、広大なルーフトップに登場。ヨーロッパ最大の都市型屋上農園を構え、ここで栽培された野菜やハーブをもとに料理を生み出す究極の地産地消レストランだ。新鮮な食材をふんだんに使った季節替わりのメニューを楽しみたい。
キノコのクリームソースの「Tagliatelle」(25 ユーロ)など、パスタメニューも用意。ワインはグラス7ユーロ~
ポルト・ドゥ・ヴェルサイユのルーフトップにあり、開放的な雰囲気が心地いい。
2, avenue de la Porte de la Plaine 75015
tel:01-76-35-11-80
ⓂPORTE DE VERSAILLES
営)レストラン19:30〜23:30L.O. バー19:00〜24:00(月〜木) 19:00〜翌2:00(金、土)
休)日
https://leperchoir.fr/location/le-perchoirporte-de-versailles
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レバノン発ピタサンドはトッピングも豊富!
マワド
レバノンの伝統的なガレットを供する。看板メニューのピタサンドは、オーダー後にドーム形の鉄板の上で一枚ずつ焼き上げてくれる。もちもちの生地に包まれた、スパイスが香る具材とのハーモニーを味わって。
サンドウィッチとベニエにドリンクが付いた「Sandwich, 3 Beignets Salés, Boisson」 12.90 ユーロ
ファラフェルやフムス、ヒヨコ豆などのベジタリアンからハムや挽肉まで、トッピングを自由に選べる。
366, rue de Vaugirard 75015
tel:01-45-33-17-20
ⓂPORTE DE VERSAILLES
営)11:00〜22:00L.O. (月〜土) 11:00〜16:30L.O.(日)
無休
https://mawade-paris.fr
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パルク・デ・プランス~ローラン・ギャロス
Parc des Princes~Roland Garros
住宅街に並ぶ3つのスタジアム。すぐ隣のルーフトップなら歓声が聞こえてきそう。スポーツバーで地元っ子と盛り上がるのも一興。
パリを一望できる、期間限定ルーフトップ。
ルーフトップ・モリトール
春夏限定のモリトールの名物ルーフトップテラスが、今年も5月からスタートする予定。広大な屋上スペースからパリの街並みを見渡せる。タパスとカクテルでアペリティフを楽しむのもおすすめ。
提供する料理のイメージ。チキンや魚料理、ハンバーガー、サンドウィッチなどの軽食がある。
夏季はDJやライブなどさまざまなイベントも開催するため大賑わい。
6, avenue de la Porte Molitor 75016
tel:01-56-07-08-50
ⓂPORTE D'AUTEUIL
営)17:00〜23:30L.O.
無休
www.molitorparis.com/fr/restauration/rooftop
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サッカーファンが集う、人気のランチアドレス。
レ・ドゥ・スタッド
毎日通う人もいるほど、地元っ子で賑わうブラッスリー。オムレツやハンバーガーといった軽食から、豚ヒレ肉のステーキやジャガイモグラタンなど、日替わりの家庭料理まで、豊富なランチメニューが人気の理由。
ジャガイモと挽肉のグラタンにサラダとカフェがセット。「Parmentier de Boeuf Pouliche」14ユーロ。クリームブリュレやパフェなど、デザートもボリューム満点。
夕方になるとサッカーファンがアペリティフに集まり賑やかになる。
41, avenue du Général Sarrail 75016
tel:01-47-43-12-35
ⓂPORTE D'AUTEUIL
営)6:45〜18:00L.O.
休)土、日
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アレナ・ベルシー周辺
Arena Bercy
アリーナ周辺はカフェも豊富だけれど、ちょっと足を延ばしてパリらしいフードコートを訪ねてみるのもおすすめだ。
多国籍のエコなフードスタンドが集結!
グラウンド・コントロール
かつては駅舎郵便物の仕分け場だった広大なスペース。開放的なテラスを囲むようにフードスタンドが並び、多国籍な料理を手軽に楽しめる。サステイナブルな取り組みにも注力するエコテーブルとしても知られる。
リヨン駅のすぐ近く。週末は家族連れで賑わう。
フランスの難民シェフが手がけるシリアやアフガニスタンの料理。
サステイナブルな地元農家の食材を使ったハンバーガーとポテト「Cheese Burger」14.90ユーロ
モダンギリシャ料理のチキンやヒヨコ豆のサラダのセット「Kalimera Box」16ユーロ
81, rue du Charolais 75012
ⓂGARE DE LYON
営)12:00〜24:00(水、木) 12:00〜翌1:00(金、土) 12:00〜22:30(日)
休)月、火
www.groundcontrolparis.com
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NEWS
選手村の食事を担当する、女性シェフの店へ!
プーリッシュ
毎週水曜は100%べジタリアン、日曜は鶏肉のコースを提供。
オリンピックの選手村の食事レシピを考案する3人のシェフ。そのひとりが、パリ10区にプーリッシュを構えるアマンディーヌ・シェニョだ。数々の名レストランで経験を積み、2019年に自身の店をオープン。その他モンマルトルのカフェ・ドゥ・リュース、サントノレのロージー&マリアなど、続々と出店し、注目を浴びている。
シェフのシェニョ。
エシカルな生産者が育てた季節食材をもとに、遊び心を加えた新鮮なフレンチを提案。平日ランチは、前菜、メイン、デザートで30ユーロ
11, rue d'Enghien 75010
tel:01-45-89-07-56
ⓂCHÂTEAU D'EAU
営)12:15〜14:00L.O.、19:15〜22:00L.O.(月〜土) 12:15〜15:00L.O. (日)
無休 要予約
www.poulicheparis.com
【前編】
競技場スポット案内
★Google Map「競技場、観戦グルメガイドマップ」はこちらから
【合わせて読みたい】
*「フィガロジャポン」2024年5月号より抜粋
photography: Momoko Suzuki text: Momoko Suzuki, Masae Takata(Paris Office)