マイケル・ジャクソンの長女パリス、沈黙を破る。
Culture 2017.01.31
故マイケル・ジャクソンの長女パリスが、米『Rolling Stone』誌で表紙を飾り、特集のインタビューで、これまで明かされなかった波乱万丈な生い立ちについて赤裸々に告白。重度のうつ病や数度に渡る自殺未遂、また数年前に見知らぬ人物から性的暴行を受けたことを打ち明けた。
マイケルが2009年に急逝したことで、「早く成長しよう」と、自宅教育から私立校への通学に同意。やがて素性の悪い仲間とつるむようになったという。
当時14歳だったパリスは女優を志していたが、赤の他人の餌食になったことを、
「あまり詳しくは言いたくないけれど、ちっとも良い経験じゃなかったし、当時はとてもつらくて誰にも言えなかった」と、告白。
さらにパリスは死に「鈍感になった」と説明。極度のうつとドラッグ中毒で苦しみ、2013年6月には自殺未遂を起こしたが、実はそれは初めてではなかったともつけ加えた。
「自己嫌悪だったわ」とパリスは認め、SNSで批判が殺到したことで不安が強くなったと明かした。
「低い自尊心を持っていて、自分は無力で生きていく価値がないと思っていたの」
パリスは、ユタ州にある治療を目的とした学校で1学年と2学年の半分を過ごしたことで、人生を立て直すことができたと説明した。
一方で、マイケルが自分や兄のプリンスと、ブランケットというニックネームで知られる弟のプリンス・マイケル2世の実の父ではないという報道については、事実関係をはっきり語っている。
「私の父よ。これからも父であることは変わらない」と、元看護師のデビー・ロウを母にもつパリスは主張。
「いままでそうじゃなかったことはないし、これからもそうあり続けるわ」と続け、もうこの話題は二度としたくないとつけ加えた。
「父をよく知っていた人は、私を見ていると父の顔が浮かんできて怖いくらいだと言っているの。自分のことは黒人だと思っているわ」とパリスは力説。アフリカ系アメリカ人だったマイケルが以前、
「私の目を見て指差し、『おまえは黒人だよ。そのルーツを誇りに思いなさい』とよく言っていたものよ」と語っている。
©Cover Media/amanaimages