満島ひかり/永山絢斗、フィガロ最新号に登場。

Culture 2017.04.20

こんにちは、編集サンタニです。

最新のフィガロジャポン6月号。今月の特集は「男と女」です。ジェンダーレス化する昨今、ファッショントレンドや思想まで含め、多角的な男と女のありようを分析する大特集。その中で、いまの日本を支えるふたりの俳優が登場しています。

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スタジオからガラス越しに撮影。満島ひかり:シューズ¥119,880、ショートパンツ(参考商品)/フェンディ(フェンディ ジャパン) セーラーカラーのトップ(参考商品)/古着屋 深緑 ボーダートップ¥3,800/アンコール 永山絢斗:ジャケット¥167,400/ロエベ(ロエベジャパン カスタマーサービス) パンツ145,800/グッチ(グッチ ジャパン カスタマーサービス) シューズ¥331,560/ベルルッティ(ベルルッティ・インフォメーション・デスク)

そう、日本の未来を創る俳優(と僕、思っております)、満島ひかりさんと永山絢斗さんです。7月に公開する映画『海辺の生と死』で共演するふたり。永山さんはNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」、満島さんはTBSの「カルテット」に出演。そのクランクアップ後の3月下旬、場所は東京・中目黒で撮影と取材が行われました。どちらも日本国民を唸らせたヒット作品、話題のドラマ。その影響もあり、撮影中は通行人の方々からこんな声が。「あ、すずめちゃん!」(推定:小学4年生男子)、「楽器持って無いね」(推定:小学4年生男子)、「朝ドラの紀夫さんだ! かっこいい、、、え、て言うかかわいい!」(推定:40代主婦)。

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パリジャン、パリジェンヌのようなムード。本誌未公開ショットです。満島ひかり:手に持ったジャケット¥300,240/ヴェルサーチ(ヴェルサーチ ジャパン) ショートパンツ(参考商品)/フェンディ(フェンディ ジャパン) トップス¥3,800/アンコール シューズ¥65,880/チャーチ(チャーチ 表参道店)ソックス/スタイリスト私物 永山絢斗:コート¥330,480/メゾン マルジェラ(メゾン マルジェラ トウキョウ) パンツ¥108,000/ヴェルサーチ(ヴェルサーチ ジャパン) シューズ¥244,944/ベルルッティ(ベルルッティ・インフォメーション・デスク Tシャツ¥7,500/アンコール

朝、「おはようございます」と比較的小さな声でスタジオ入りした満島さん、軽く会釈をしながら「こんにちは」と階段を上がってきた永山さん、おふたりとも静かだけどしっかりと根をはったかのような存在感。

僕は、彼らがさまざまな役を演じているのを、スクリーンを通して、テレビを通して観てきました。だから、無意識で印象的だった役が背後に見える。きっとそのいままで演じてきた役が残っているわけではないと思いますが、なんとなくそれは確実に「ある」わけで、その俳優としての蓄積に感動したのです。で、突然舞台裏トークから話は飛びますが、俳優ってすごい人間だなと思いまして。たとえば、満島さんの映画『愛のむきだし』の泣きじゃくる顔、刹那的な波動はいまでも鮮明に覚えているし、ドラマ「ごめんね青春!」の自分の気持ちに嘘をついたり素直になったりいったりきたりするどうしようもない迷いは、いまでも心を揺さぶる。永山さんの出演された映画『ふがいない僕は空を見た』でみせたどうしようもなく切ない余韻はなぜか観終わった後もずっと引っかかるほどだったし、映画『悪人』でずっと自分の感情を隠していただろう人間の感情が、雑に、ザラリと、吐き出されるときの表情。忘れられません。

これはあくまでも個人の想いですが、こうしてたくさんの人の心を刺激し、心に刻まれていくのだなと思ったのです。そして、作品としてまた本人も刻まれていくのだな、と。とにもかくにも、朝、おふたりを見て、インタビュー前からうすらぼんやりそんなことを考えていました。撮影前から、すでにすごい吸引力だったので。

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こちらのスタイリングは本誌でも掲載。永山絢斗:ジャケット¥300,240、シャツ¥183,600、パンツ¥108,000/以上ヴェルサーチ(ヴェルサーチジャパン) シューズ¥244,944/ベルルッティ(ベルルッティ・インフォメーション・デスク) 満島ひかり:トップ¥181,440、スカート¥144,720、ショートパンツ¥108,000(すべて予定価格)/以上ミュウミュウ(プラダ ジャパンカスタマーリレーションズ) シューズ¥150,120/フェンディ(フェンディ ジャパン) ソックス¥540/アイノウ

今回のスタイリングは、以前満島真之介さんが本誌に登場した際もお世話になったBabymixさん。赤と黒をメインとしたハイコントラストなスタイリングを提案していただきました。撮影は、写真家の鈴木親さん。ドラマティックな存在のおふたりをあえてなんてことない中目黒でじんわりと、時にアクティブに撮影。

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うっすらとした光の高架下で壁に寄り掛かっての撮影(上左)や、鈴木親さんがスタジオのガラス越しからの撮影(上右)など、あらゆる方法で撮影をしました。鈴木さんの知人が働いているセレクトショップにその場で交渉し、ゲリラ撮影も。フイルムならではの生々しさ、粗野なムードがしっかりと刻まれています。どのシーンもナチュラルなのだけど、まるで映画のワンシーンのよう。どうしていたって、その独特なオーラがにじみ出てしまうこの感じ。無表情がここまでドラマになることって、ありません! と声を大にして言いたい(本誌は、もちろん笑顔の写真もあります)。

そして今回は、満島さんと永山さんに演じること、自身について、さらに、男と女について語っていただきました。もちろん共演作の映画『海辺の生と死』についての対談もじっくりと。今作は、作家・島尾敏雄が自身の戦争体験をもとにした『島の果て』と、妻・島尾ミホの敏雄との出会いを綴った『海辺の生と死』を原作とした物語。第2次世界大戦が終了する直前の奄美の島を舞台にしています。戦争の緊迫感と、ゆったりとのんびりとした奄美の大自然。その相反する要素が絡み合う空間で、ふと出会うふたり。島尾敏雄さんとミホさんが静かに、そして情熱を織り重ねるように愛し合う様は、圧巻でした。僕は最後、ミホさんの愛の躍動のてっぺんを見たような気がして、切なすぎて切なすぎて……。ある意味、奈落の底に突き落とされたような感覚に落ちおりました。でも、愛の純度は限りなく透明。かつ、プリミティブ。この作品は、原作やほかの島尾作品を事前に読んでおくことでより『海辺の生と死』を深く堪能することができると思います。僕ももう一度勉強しなおして、夏、映画館に行きたいです。

満島さんと永山さんが奄美の島に、どんな想いで身を置き、どんな想いで実在したふたりを演じていたか。役者としての情熱をじんわりと感じることができたインタビュー。こちらもぜひ本誌をどうぞ(7月の公開直前にもオンラインで特別に記事を公開!)。

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ということで、フィガロジャポン6月号の「男と女」特集、「満島ひかり/永山絢斗、呼応するふたり、東京」、ぜひご覧ください。濃密な全8ページ。見ないわけには、読まないわけにはいかないわけです! ほかにも、モード分析やパリジェンヌの恋考察、マリオン・コティヤールのインタビューなどなど盛りだくさん。お楽しみください。

●問い合わせ先:
アイノウ tel:03-3315-8446
アンコール tel:03-5913-9446
ヴェルサーチ ジャパン tel:03-3569-1611
グッチ ジャパン カスタマーサービス 0120-88-1921(フリーダイヤル)
チャーチ 表参道店 tel:03-3486-1801
フェンディ ジャパン tel:03-3514-6187
古着屋 深緑 tel:03-5913-7573
プラダ ジャパンカスタマーリレーションズ 0120-559-914(フリーダイヤル)
ベルルッティ・インフォメーション・デスク 0120-203-718(フリーダイヤル)
メゾン マルジェラ トウキョウ tel:03-5725-2414
ロエベジャパン カスタマーサービス tel:03-6215-6116

photos : CHIKASHI SUZUKI, stylisme : Babymix, coiffure : AIRO ONO(BEAUTRIUM), maquillage : NAOKI ISHIKAWA

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