モダンデザインを代表する建築家、ブロイヤーの家具展。

人間の本能に根差した、モダンデザインの哲学。
『マルセル・ブロイヤーの家具：Improvement for good』

『クラブチェア B3』1927～28年。東京国立近代美術館蔵。従来の椅子の概念を覆す、空中に浮いたような姿が注目を集めた。

モダンデザインを代表する建築家ブロイヤー。バウハウス在学中23歳ですでにデザインの方向性をつかみ、様式的な装飾や形から脱却することにより、人間の本能に根差す機能的な家具デザインを後世に遺した。改良を重ねながら新たな解釈の幅を広げるその哲学に触れてほしい。

＊「フィガロジャポン」2017年6月号より抜粋