ダニエル・デイ=ルイスが、俳優引退を発表!
Culture 2017.06.22
英俳優のダニエル・デイ=ルイスが20日、俳優を引退すると声明を発表し、衝撃が広がっている。
アカデミー賞主演男優賞を史上最多の3回受賞したデイ=ルイスは、60歳にしてハリウッドを去るが、その理由の詳細は明かしていない。
「ダニエル・デイ=ルイスはもう俳優としての仕事をすることはありません」と、代理人のレスリー・ダートは米『Variety』誌に語った。
「長年一緒に仕事をしてきた人たちや観客に深く感謝しています」
「これは個人的な決断であり、彼あるいはその代理人がこの件に関して、これ以上のコメントをすることはありません」
ほとんど人前に姿を見せることのないデイ=ルイスの主演作は、12月25日に全米で公開されるポール・トーマス・アンダーソン監督の重厚な史劇『Phantom Thread(原題)』が最後となる。
デイ=ルイスは10年前、アンダーソン監督の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でも一緒に仕事をしている。2007年に公開された同作では、米石油採掘者で山師のダニエル・プレインヴューを演じ、2回目となるオスカー主演男優賞を獲得した。
デイ=ルイスの最初のオスカーは、1989年公開の自伝的ドラマ『マイ・レフトフット』で獲得。2012年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の『リンカーン』では、エイブラハム・リンカーン米大統領を演じ、3回目の受賞を果たした。
ほかにも1993年に公開されたジム・シェリダン監督の『父の祈りを』と、2002年に公開の、19世紀のニューヨークを舞台にしたマーティン・スコセッシ監督の『ギャング・オブ・ニューヨーク』で、それぞれオスカーにノミネートされている。
デイ=ルイスは1980年代前半にイギリスのTV界で役者としてのキャリアをスタート。『マイ・ビューティフル・ランドレット』や『眺めのいい部屋』、『存在の耐えられない軽さ』といった映画に出演して世界的な俳優となった。ハリウッドでは、1992年の『ラスト・オブ・モヒカン』でメジャーデビューを飾っている。これまでにゴールデン・グローブ賞主演男優賞を2回、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)賞を4回獲得している。
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