ダニエル・デイ=ルイス、引退後はファッション界に転身!?
Culture 2017.06.28
アカデミー賞主演男優賞を史上最多の3回受賞した英国人俳優のダニエル・デイ=ルイスは、ファッション業界でのキャリアを築くために俳優引退を決意したようだ。
代理人は先週、デイ=ルイスが映画界を去ることを声明で発表したが、その理由について詳細は明かさなかった。
しかし新しい情報によると、引退は数年前から考えていたことで、米『The New York Post』紙のゴシップコラム「Page Six」は、情報筋の話として、デイ=ルイスは最新作『Phantom Thread(原題)』の公開と同時に、俳優活動にピリオドを打つことを戦略的に計画していたと伝えている。
演じるキャラクターになりきる演技法"メソッド"を実践する俳優としても有名なデイ=ルイスは、ポール・トーマス・アンダーソン監督による同史劇で、50年代のロンドンで働く仕立て屋を演じており、その役作りに没頭するうちにファッション業界に転身するしかないと確信したらしい。
「メソッド法を重んじる彼だけに、役作りには3年もかけているんだ」と、ある事情通は「Page Six」に語っている。
「完全に役を自分のものとした上で撮影に臨みたいと話していたよ」
情報筋によると、デイ=ルイスはメソッド法の一環として、新作の役作りで洋裁術を真剣に学んでいたが、新しく身につけた技術に夢中になるあまり、プロの仕立て屋になることが人生の新たな宿命になったという。
突然の引退発表でファンの間では衝撃が広がったものの、デイ=ルイスがファッション業界に進出するのは初めてではない。90年代には俳優としての仕事を5年間休業し、伊高級靴メーカー、ステファノ・ベーメルの工房で見習いの靴修理人として働いたことがある。
レスリー・マンヴィルやカミーラ・ラザフォードらも出演する『Phantom Thread』は、12月25日のクリスマスに全米で公開予定だ。
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