ヒュー・グラント、ロマコメの主役から解放されて安堵!
Culture 2017.11.11
英俳優のヒュー・グラントは、現在57歳。ロマンティックコメディ作品の主役をオファーされなくなったことを、本心では喜んでいるという。
ヒューは『フォー・ウェディング』『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』などのヒットコメディで、魅力的なキャラクターを数多く演じて人気を獲得した。
しかし近年では、年齢を重ねたことでロマコメ作品へのオファーがほぼなくなり、シリアスな作品を選べるようになったのは本人的には満足している様子だ。
「いつかはロマンティックな映画で主役をオファーされなくなるものだよ」とヒューは英BBCで語っている。
「退屈でなく、つまらなくもなく演じるのは難しいんだ。だからもっと味のある、陰を帯びていたり彩りのある役をオファーされるようになるとホッとする」
ここ数年のヒューは、『クラウドアトラス』や『マダム・フローレンス! 夢みるふたり』といったドラマ作品で、より難易度の高い役柄に挑戦しているが、最新作は家族向けの映画『パディントン2』だ。
ヒューが演じるのは落ち目の俳優フェニックス・ブキャナンで、自分のような役者の傲慢さと不安をパロディーとして演じるのは楽しかったという。
「どんな役者も持っているクレイジーな精神疾患を風刺するのは楽しかった」とヒュー。
「とんでもないナルシズム、自己愛、そして不安。実際のところ、それら全てが演技そのものと言えるね」
さらにヒューは演技に対する複雑な感情について掘り下げて、こうつけ加えた。
「控えめに言っても、僕は以前から演技について曖昧な態度をとってきたし、それはいまでも変わらない。実際、演技することは拷問のようなものだ。不安な気持ちは耐えがたいほど強い。失敗する怖さもある。(主人公のクマ、パディントンの声を担当する)ベン・ウィショーさえ、僕に役者の仕事のどこが好きなのか聞いてきたことがあるくらいだ。僕が『何ひとつないよ』と答えると、彼は『僕もなんです!』と言ってたよ」
ヒュー・ボネヴィルやサリー・ホーキンス、ジム・ブロードベント、ブレンダン・グリーソンらも出演する『パディントン2』は、日本でも来年1月に公開される。ヒューはPRのため、来年1月中旬に来日予定だ。
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