シャルロット・ゲンズブール、姉の死に耐えられずパリを去る。
Culture 2017.11.23
仏女優で歌手のシャルロット・ゲンズブールが、亡くなった姉との思い出が溢れるパリが耐えられなくなり、ニューヨークへ移ったことを明かした。
シャルロットの異父姉でファッションフォトグラファーだったケイト・バリーは2013年12月、パリ市内のアパートの4階から飛び降りた。シャルロットは姉の死と折り合いをつけようとしながらもフランスで暮らしてきたが、限界に達したようだ。
「『どうしてNYに移ったか』と聞かれたら、『姉が死んだからよ!』と答えるしかないわ」と、シャルロットはエンターテイメント情報サイト「Vulture」でマンハッタンに引っ越した理由を明かした。
「何ごとも言葉に出してしまわないと耐えられないタイプなの。心の中に溜めておくのではなくね。皆気まずい思いをしているようだけど、私は気にしないわ」
シャルロットはケイトが亡くなったいまでは、心痛のあまりパリ市内にある実家を訪ねることができないとも認めた。
「パリで苦痛を結晶化したわ」
「パリに戻った瞬間、はっきりと蘇るのが姉の死なの」
しかしシャルロットは、ケイトと楽しい思い出があるニューヨークなら悲しみが和らぐと感じている。
「ニューヨークには、幼かった頃の姉との思い出がいっぱいある」
「ここだとリアルさが弱まるの。パリではいつもそのことばかり考えていたけれど、ここにいると奇妙な距離があるのを感じたわ。まるで夢だったように」
シャルロットはニューアルバム『レスト』に収録されたいくつかの曲で、姉を失ったトラウマを歌っている。
「アルバムの全ては、とても自己中心的で個人的なものよ」
「でも、自分がこれほど自己中心的になったり、気まずくなるのではと後々自問するようになるとは考えもしなかった。映画で裸になっても、これほど気まずくはならなかったのにね」
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