カオス表参道で初の展覧会。
Culture 2018.06.07
今年3月にオープンしたセレクトショップ「カオス表参道」にて、初のアート展覧会 『Do We Dream Under the Same Sky? ~僕らは同じ空の下で夢を見るのだろうか?~』が6月9日(土)より開催。
彼らの作品は、世界各国の主要新聞の紙面をキャンバスに、ポートレートと独自のメッセージをプリントしたもの。今回の展覧会には、もちろん日本の新聞も使われている。作品は購入も可能。1点¥194,400
この展覧会は、いま現代美術界で注目を集めるニューヨーク拠点のアーティスト、リクリット・ティラヴァーニャとトーマス・ヴーのふたりによるもの。2013年より、ニューヨークやデトロイト、コロンビアのボゴタ、スペインのマドリッドなど、さまざまな国と都市で開催されてきた一連のアートパフォーマンスとインスタレーションの関連企画で、10年計画で行われている壮大なスケールのアートワークの一環となる。「パーソナルでありながらポリティカルな意味合いもあるこのシリーズは、抵抗のスピリットに根ざし、世界的に広く共鳴を促すテーマを持っている」という彼らの作品は、観る人に、強いメッセージを投げかける。美術館やギャラリーといった、通常、作品を展示する場所の枠を超え、”アートを媒介により多くの人々と繋がり、またメッセージを共有したい”という彼らの思いが根底にあり、「カオス」とのコラボレーションが実現した。開催にあたって、表参道店ではアーティストのひとり、リクリット・ティラヴァーニャが来店し、シルクスクリーンによるTシャツをライブで製作するというイベントもあるので、旬の現代アートを観賞しに、ぜひショップへ出かけてみて。
作品は、ニューヨーク、コロンビア大学内のスタジオで製作される。
Tシャツ 各¥7,560
©︎Anette Aurell
Rirkrit Tiravanija(リクリット・ティラヴァーニャ)●アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。タイ、カナダ、アメリカなどさまざまな環境で育ち、現在はニューヨーク、ベルリン、タイを拠点に製作活動を行う。1990年代からパフォーミングアートで注目を集め、以降、観客とのコミュニケーションを重視し、アートとパブリック、そして個人活動の境界線にまたがるリレーショナルなアートの第一人者として新しい概念を開拓してきた。日本での活動も多く、横浜トリエンナーレ(2001、2008年)、CCA北九州(2000年)、東京オペラシティ・ギャラリー(2002年)で個展を開催。2004年にはヒューゴ・ボス賞(グッゲンハイム美術館)を受賞。
Tomas Vu(トーマス・ヴー)●ベトナム、サイゴン生まれ。イエール大学院を卒業後は、アーティストとしてプリントの技法やミックスメディア、パフォーマンス、インスタレーションなど多岐に渡る作品を製作している。1996年からはコロンビア大学で教鞭をとり、同大学内にあるアーティスティックディレクターとして、ルロイ・ニーマン・センター・フォー・プリントスタディーズを設立。これまでニューヨークのMoMA PSIや北京の中国美術館などで展覧会を開催。2002年にグッゲンハイム美術館のフェローシップを授与、2017年にはルイス・コンフォート・ティファニー基金アワードを受賞。
『Do We Dream Under the Same Sky?
~僕らは同じ空の下で夢を見るのだろうか?~』
期間:2018年6月9日(土)~6月24日(日) *名古屋は6月12日(火)から。
場所&時間:カオス表参道(東京都渋谷区神宮前4-10-5 1F)11:00~20:00、カオス名古屋(愛知県名古屋市中区栄3-6-1 ラシック2F)11:00~21:00
Tel : 03-6432-9277(カオス表参道)、052-259-6353(カオス名古屋)
●Live Painting by RIRKLIT TIRAVANIJA & TOMAS VU
日時:2018年6月9日(土)、10日(日)
*上記2日間は、カオス表参道に、リクリット・ティラヴァーニャが来店し、シルクスクリーンを使ったTシャツのライブプリントとカスタムオーダーの受け付けを行う。カスタムオーダーは、Tシャツのボディ選定に加え、好きな人物ポートレートの画像、メッセージ、インクの色を選んで、それをアーティストがシルクスクリーン印刷してくれるというもの。
サイズ:S(women)、M(men) 各¥7,560
受け渡し可能日:オーダー日の翌日
texte:NATSUKO KADOKURA