小泉今日子が、江戸川乱歩の世界を体現する妖艶な舞台。

Culture 2018.06.14

ミステリアスでエロティックな迷宮世界へ。

『お蘭、登場』

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小泉今日子(中)が演じる神出鬼没の女・お蘭によって、次々と起こる奇妙な事件を追う物語。高橋克実(右)、堤真一(左)が共演する。

これまで太宰治、夏目漱石などの作家や作品をモチーフに、新たな劇世界を創り出してきた北村想の書き下ろしによる「日本文学シアター」最新作。先達へのリスペクトを込めつつも、北村ならではの軽妙で自由な発想が魅力の人気シリーズだ。第5弾となる今回は江戸川乱歩に挑む。短編『お勢登場』をもじったタイトルを冠し、“小五郎” という名の探偵も登場するなど乱歩的なテイストがちりばめられた本作。シリーズを通して演出を手がけてきた寺十吾が、乱歩+北村のラビリンスを描き出す。

乱歩ワールドには欠かせない “ミステリアスな美女” を演じるのは小泉今日子。同シリーズの『草枕』(2015年)にも出演し、紀伊國屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞優秀女優賞に輝くなど、北村作品との相性は証明済みだ。謎の女、お蘭としての艶やかな七変化ぶりが見どころに。高橋克実、堤真一という、強力な共演者との掛け合いも楽しみ!

『お蘭、登場』
シアタートラム(東京・三軒茶屋)
日程:6/16〜7/16
全席指定 一般S席¥8,000、トラムシート¥4,000
※当日券あり

●問い合わせ先:シス・カンパニー
tel:03-5423-5906
※7/19〜26大阪にて公演あり
www.siscompany.com/oran

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*「フィガロジャポン」2018年6月号より抜粋

réalisation : KAORI SHINDO

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