日本びいきのテイラー・ヒル、その魅力が詰まったフォトエッセイ。
Culture 2019.08.29
ヴィクトリアズ・シークレットのショーで最も注目されているエンジェルであり、ランコムやラルフ ローレンのミューズも務めるアメリカ人モデルのテイラー・ヒル。そのテイラーが、日本初となるフォトエッセイ『Taylor Hill To Japan With Love(テイラー・ヒル 日本へ愛をこめて)』を刊行した。もともと日本の漫画が好きで、大好物はうどんという日本びいきのテイラー。2018年の二度の来日で、ファンの優しさに何よりも感激し、みんなにお返しがしたいと願って実現したのが本書である。本人が書き下ろし、写真をセレクトして仕上げた、思い入れいっぱいの一冊だ。
『Taylor Hill To Japan With Love(テイラー・ヒル 日本へ愛をこめて)』(CCCメディアハウス)¥1,512
数学クラブに所属していたメガネっ子だったテイラーの運命は、家族と牧場で遊んでいる時にスカウトされたことを機に、花開く。本書に綴られるテイラーの言葉からは、引っ込み思案だった14歳の女の子が殻を破り、自分を認めながら成長し、もっとも稼ぐモデルのひとりとして、世界中の女性の憧れとなるまでの軌跡を感じ取ることができる。
彼女が本書で語るのは、たとえばこんな恋愛観だ――自分らしくいることが大事だと思う。自分じゃない誰かのフリをしなきゃいけないなんて思わないで。誰かのマネをしても、あなたに合う人が惹きつけられることは絶対にないから。
いまいちばん情熱を注ぎたいと考えているのが女性の権利を保護し、教育を受けられない少女を支援する活動だと言い切る通り、本書でもテイラーのファンの女性たちに寄り添う姿勢が貫かれている。温かい共感と励まし、そして茶目っ気に満ちたトップモデルの魅力を感じてほしい。
※この記事に掲載している商品・サービスの価格は、2019年8月時点の8%の消費税を含んだ価格です。