色褪せない記憶を願って、山田智和が映し出すもの。

Culture 2020.02.04

2月10日(月)まで、映像作家の山田智和による作品「BEYOND THE CITY by TOMOKAZU YAMADA」が、渋谷周辺の路上100箇所以上のビルボード、渋谷スクランブルビジョンにて展示される。

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街中に佇むのは、昨今のカルチャーシーンに欠かせない、9人の日本人アーティストたち。ダンサーのアオイヤマダ、踊ってばかりの国の下津光史、水曜日のカンパネラのコムアイ、オカモトズのオカモトレイジ、モデルのRyo Miyata、Seiho、俳優の安藤政信、セレクトショップ「Boy」のオーナーTommy、モデルでデザイナーの内田ゆうほ。

今回は、2019年に開催された、写真家・森山大道によるアート共創プロジェクト「SHIBUYA / 森山大道 / NEXT GEN(ネクストジェン)」の一環として制作された写真と動画を展示する。

2020年、東京・渋谷。目に映るあらゆる現象と世界は常に破壊と創造を繰り返していくけれど、カメラを向けて観察すればその消滅という運命に抗うことができる。流れていく景色は誰も止められないけど、そこに存在した景色や物語を何度も観察することができる。目をつぶれば、今も色鮮やかな景色が確かに存在している。映像を残していくことがたまに使命のように感じることがある

――山田智和

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あまりにも‟日常”で、見過ごしてきた渋谷の街並み。そこに確かな違和感を持つ山田の前に9人が立つ時、彼らの複雑な感情が映し出される。

いま、この瞬間にも破壊と創造が繰り返されるなか、その現場に展示された山田の作品を通して何を感じるのか、改めて向き合ってみてはいかがだろうか。

BEYOND THE CITY by TOMOKAZU YAMADA
期間:2020年2月3日(月)~2月10日(月)
場所:渋谷周辺の路上ビルボード100箇所以上、渋谷スクランブルビジョン
マップ:Beyond The City 2020
特設サイト:www.beyondthecity.jp
Tomokazu Yamada / ⼭⽥智和
1987年⽣まれ、⽇本⼤学芸術学部映画学科映像コース出⾝。映像作家。クリエイティブチーム「Tokyo Film」主宰、Caviar 所属。シネマティックな演出と現代都市論をモチーフとした表現を得意とし、ブランド広告をはじめ、サカナクション、⽶津⽞師、あいみょんなどのミュージックビデオや、ファッション誌での写真連載からTVドラマまで、その活動は多岐に渡る。2013年、映像作品「47seconds」にてWIRED CREATIVE HACK AWARD2013グランプリ、翌年にはニューヨークフェスティバル2014の銀賞を受賞。19年、SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2019にて、BEST VIDEO DIRECTORを受賞。19年、初の写真展「都市の記憶」を開催。
https://tomokazuyamada.com/

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