エッセイスト内田洋子が本を企画したクラファンを募集。

Culture 2020.10.06

コロナ禍によって、非常事態宣言が出されたイタリア。ミラノに40年余、拠点を置いてきたジャーナリストであり、名エッセイストとしても知られる内田洋子は、すぐに現地の若者たち24人と連絡を取ると「私に手紙を書くようなつもりで」現在進行形で彼らのいまを発信する連載を開始。2020年3月16日から4月28日まで、方丈社のHPで連載された『デカメロン2020』は、ペストが猛威を振るった時代に書かれたボッカッチォの古典『デカメロン』の現代版として、大きな反響を呼んだ。次々と届く彼らの声を翻訳しては、速報としてアップする作業は、実に62日間、原稿用紙600枚、画像300枚に及ぶ。

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「文字に限らず、絵でも、写真でも、音でも、無言でも、好きなように、いま、どうしているかを教えてほしいと伝えました。とても心配しているからと。イタリアとは時差があり、日本の深夜から明け方にかけて、皆からのメッセージが届きます。災害や不幸な事件が起きると、重大な内容が数値化されることが多い。特に日本は、個をないがしろにしすぎると感じています。悲惨な大事件でなければ、報道する価値はないのか。『デカメロン2020』でやろうとしたことは、ある種の記録文学であり、42年間培った取材方法や伝手をすべて使う気持ちでした。1ページとして同じレイアウトはありません。イタリアのコンテンツと日本の技術が融合して生まれるメディアミックス、いままでにない美しい本にいたします」と、内田洋子は言う。

現在、書籍化のためのクラウドファウンティングを募集中。
「イタリアの若者たちからお礼の手紙が届く」、「内田洋子さんの書き下ろしシークレットエッセイ『あの小さな旅』小冊子」「ヴェネチアのボルトレッティ社のガラスペン」「『デカメロン2020』に出てくるスプリッツがつくれるお酒のセット」「『デカメロン2020』に登場するヴェネチアのベルトーニ書店の店主が選んだ1800年代の古書」「『デカメロン2020』の特製インク(ガラスペンとのセット。自由、海、空、美しい空気の<ブルー>、いろいろなイタリアの青のピグメントを選び調合して贈ります)」など、特典もイタリアとの交流を体験できる魅力的なものがズラリ。この機会に、ぜひ参加してみてはいかが。

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