旅への郷愁をかきたてる、カッサンドルのポスター。
Culture 2021.03.26
20世紀にグラフィックデザイナーとして活躍したアドルフ・ムーロン・カッサンドル。現代グラフィックアートの先駆者として1920年代から30年代に多くの広告ポスターを制作し、アートの世界にまで押し上げた。日本では沢木耕太郎の紀行小説『深夜特急』の表紙でもおなじみだ。今回、20年代にパリを拠点にヨーロッパ大陸を走っていた鉄道会社、ワゴン・リー社の依頼によって制作された7点のヴィンテージポスターが代官山 蔦屋書店にて展示・販売される。ワゴン・リー社はオリエント急行や北急行、南急行、コート・ダジュール行きの列車を所有する一大鉄道会社で、カッサンドルも多くの鉄道ポスターを手がけた。アール・デコやバウハウス、キュビズムなどの影響を受けたその作風は、シンプルでありながら力強く、いま見ても新鮮な驚きを与えてくれる。旅が人々の憧れだった時代へ思いを馳せ、空想の世界旅行へ出かけてみてはいかが?
北急行は1896年に国際寝台社会社、ワゴン・リー社による豪華列車のひとつとしてパリ、オーステンデ(ベルギー)とサンクトペテルブルク(ロシア帝国)の間を運行した。
鉄道のレールと地平線にきらめく星、タイポグラフィというシンプルな構成で、まだ見ぬ土地への憧れを表現している。
『カッサンドル 旅 のポスター展』ーアール・デコの記憶ー
開催日時:2021年4月1日(木)〜23日(金)
開催場所:代官山 蔦屋書店 2号館1階ギャラリースペース
営)9時〜21時
*営業時間は変更の可能性があります。
●問い合わせ先:
代官山 蔦屋書店
tel:03-3770-2525
開催日時:2021年4月1日(木)〜23日(金)
開催場所:代官山 蔦屋書店 2号館1階ギャラリースペース
営)9時〜21時
*営業時間は変更の可能性があります。
●問い合わせ先:
代官山 蔦屋書店
tel:03-3770-2525
https://store.tsite.jp/daikanyama/event/travel/19280-1325230323.html
texte : JUNKO KUBODERA
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