人気女性作家が描く、路地裏で息絶えた女性の魂の物語。
Culture 2021.01.02
魂の自由を求め続けたひとりの女性の物語。
『レイラの最後の10分38秒』

エリフ・シャファク著 北田絵里子訳 早川書房刊 ¥2,530
人の思念は死んでからもしばらく残っているという。イスタンブールの路地裏のゴミ箱の中でひとりの女性が息絶えようとしていた。厳格な父から逃れるため、家を出たレイラは、なぜ娼婦になり、殺されることになったのか。よみがえる家族の記憶。愛すべき仲間たちとの出会い。忘れがたい恋。最悪の死で始まった物語は、寄る辺なき者たちの悲しみに寄り添いながら、苦境の中でも求め続けた魂の自由を鮮やかに表す。一気読み必至のブッカー賞最終候補作。
*「フィガロジャポン」2020年12月号より抜粋
réalisation : HARUMI TAKI
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