フランス発、実話に基づく法廷サスペンス。
Culture 2021.02.12
世相を映し法と正義を問う、急テンポな法廷劇の鋭敏さ。
『私は確信する』
38歳のスザンヌが子を置いて姿を消す。法学者の夫はヒッチコック映画の完全犯罪を研究しており、マスコミは彼を殺人犯と決めつける。フランス南部の実話に基づく映画は、死体も証拠も上がらず、一旦は無罪となるも検察が控訴した2010年の再審を辿る。奇縁により裁判に深く関わるシェフ兼母親のノラが、警視や証人と口裏合わせの糸を引く某氏を通話記録からあぶり出すサスペンス、執念の凄絶さ。ノラは真犯人の特定を急ぎ、それじゃ仮説と事実を取り違う検察や世間と同じ、と敏腕弁護士が叱る局面も。倫理の感覚が鋭い。
『私は確信する』
監督・脚本/アントワーヌ・ランボー
2018年、フランス・ベルギー映画 110分
配給/セテラ・インターナショナル
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
www.cetera.co.jp/kakushin
※新型コロナウイルス感染症の影響により、公開時期が変更となる場合があります。最新情報は各作品のHPをご確認ください。
監督・脚本/アントワーヌ・ランボー
2018年、フランス・ベルギー映画 110分
配給/セテラ・インターナショナル
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
www.cetera.co.jp/kakushin
※新型コロナウイルス感染症の影響により、公開時期が変更となる場合があります。最新情報は各作品のHPをご確認ください。
*「フィガロジャポン」2021年3月号より抜粋
réalisation : TAKASHI GOTO
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