更井真理がパンデミック渦中のニューヨークを撮る!
Culture 2021.03.22
世界中がパンデミックの猛威に晒されていた2020年9月、特に厳しくロックダウンを行なっていた大都市ニューヨークのリアルを写真家・更井真理が切り取った。ニュースではゴーストタウンになったニューヨークばかりが報道されていたが、3台のカメラを抱え出かけた実際のニューヨークは終わるどころか、再生エネルギーに溢れていたという。偶然街中で鉢合わせしたウエディングカップルとの出会いや毎週末ブルックリンで開催されたローラースケートディスコ、ブラックライブズマターの抗議デモ……。「ニューヨークは、こちらがアクションを起こすと、温かく響返してくれる世界一懐の深い街。ニューヨークで暮らすみんなが、人生を楽しもう、自己表現をしていこう、という前向きな力強い姿勢で、この困難な時を乗り越えようとしている」と更井は語る。
この歴史的な緊急事態の最中においても、ここにはニューヨーク特有の眩いエネルギーがあり、おおらかな愛があり、おしゃれでタフなニューヨーカーたちの熱気がある。現地で暮らす彼女が出会ったニューヨークのリアルを納めたドキュメンタリーフォトブック「SEPT. 2020 NYC」の発売を記念した展覧会とトークショーで、その熱気にあふれたニューヨークの今を感じてほしい。
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偶然、道で鉢合わせたウェディングカップル。ロックフェラーセンターの中心の高層ビル、トップオブザロックの屋上で撮影させてもらった。
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毎週末通ったブルックリンのローラースケートディスコにて。マンハッタンの摩天楼を背景に、おしゃれに踊り狂う人たちとの交流が楽しかった。
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シティホールの前で、環境問題を提起するデモ隊に遭遇。道路は封鎖され、警察もわんさか集まっていた。
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ブラックライブズマター集会。2020年3月、26歳の若さでこの世を去った救急救命士ブリオナ・テイラーさんの追悼式で。
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毎週末通ったローラースケートディスコで、いちばんイカしていたローラークィーンのアナ。
奈良県生まれ。カルフォルニア大学で英語を学ぶために渡米した際に、写真の勉強を始め、スペインの雑誌『SEMANA』でパパラッチとして写真家の活動をスタートした。その後東京に戻り、ファッションカメラマンとして頭角を表す。東京、ロンドンと活躍の場を広げ、現在はニューヨークを拠点に活躍中。

「SEPT.2020 NYC」
更井真理著・撮影 purezeine刊 ¥4,950
会期:2021年3月26日(金)〜4月4日 12時〜18時
サイン会開催日時:3月26日(金)18時〜20時
トークイベント with 菅付雅信氏(編集者・グーテンベルクオーケストラ代表取締役)
日時:2021年3月31日(水)19時〜20時
会場:SO1 東京都渋谷区神宮前6−14−15
@SO1
入場無料、事前予約優先(来場の際は、上記SO1インスタグラムDMにて、名前、人数、来場希望日時をお申し込みください。事前予約がない場合は、混雑の状況によって、入場をお待ちいただく場合があります)
texte: AI KIKUCHI EDWARDS