エリザベス女王最愛のフィリップ殿下、99歳で逝去。

Culture 2021.04.10

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エリザベス女王の夫であるフィリップ殿下が、現地時間9日の朝、穏やかに息を引き取ったことをバッキンガム宮殿が発表した。

宮殿が正午過ぎにTwitterで発表した声明では、金曜の朝にウィンザー城で逝去したフィリップ殿下について、「女王陛下が最愛の夫の死を発表されたことを、深い悲しみをもって受け止めております」「王室は世界中の人々とともに、公の死を悼んでおります」と綴っている。

英国史上、最も長い期間、君主の伴侶であったフィリップ殿下ことエディンバラ公は、約1カ月もの入院生活を経て、3月16日にウィンザー城に戻ったところだった。100歳を迎える6月まであと少しというタイミングでの突然の訃報に、英国中が悲しみに暮れている。

ボリス・ジョンソン首相は早々に追悼の意を述べ、「数えきれないほどの若者たちの人生に影響を与えた」「英国並びに英連邦、そして世界中の何世代にも渡って愛されてきた」と故人を偲んでいる。

フィリップ殿下の死が発表された後、バッキンガム宮殿の国旗は半旗に下げられ、門の前には、水仙、チューリップ、バラ、ユリなどの花束がたくさん捧げられている。また、ウィンザー城には何百人もが弔問に訪れたという。ただし政府は、コロナウイルスの感染防止のため、むやみに王室の邸宅を訪れたり、ロイヤルメンバーに声をかけることはしないように呼び掛けている。

「People」は今後、女王は亡き夫のために、8日間に渡って喪に服し、その間の公務を控えると報じたが、その後も家族として長い期間喪に服すものと見られている。同時に国全体も10日間の喪に服し、衛兵はその間、黒い腕章をつけるという。

また、王族の公式SNSも、一斉に喪に服すデザインに変更が加えられた。ただしロイヤルメンバーからの正式な声明は現状のところ出ていない。

一方で「The Daily Mail」は、現在米国に暮らすハリー王子が、祖父の葬儀に出席するため帰国することになると関係者のコメントを交えて報じている。

photo: REX/AFLO, texte: ERIKO KIRYUIN

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