「おじいちゃん」に、ハリー王子が追悼メッセージを発表。
Culture 2021.04.13
9日に亡くなったフィリップ殿下の葬儀は、ウィンザー城にて現地時間17日に身内だけの形で取り行われることが決定した。孫のハリー王子は、アメリカから単身で里帰りすることが判明したが、兄ウィリアム王子に続く形で祖父の人生を称える追悼メッセージを「Archewell」のウェブサイト上に発表した。
「彼は最も長く仕えた君主の配偶者であり、勲章を受けた軍人であり、王子、そして公爵として記憶されるでしょう。だけど私にとっては、彼はおじいちゃんでした。愛する人や祖父母を失った他の人と同様、心を痛めています。おじいちゃんはバーベキューの達人であり、伝説的なジョークの達人であり、そして最後まで生意気でした」
「彼は比類なき献身をもって女王陛下の支えとなり、73年間の結婚生活を彼女の側でサポートしてきました。まだまだ話は尽きませんが、彼はいま頃、ビールを片手に我々全員に向かって『早くしろ』と言っていることでしょう」
「それにしても、おじいちゃん。素晴らしいサービス精神に、おばあちゃんへの献身、そしていつも自分らしくいてくれてありがとう。おじいちゃんがいなくなるのはとても寂しいですが、国民や世界があなたのことを忘れたりしません。メーガン、アーチー、そして私(さらに未来の曾孫となる私の娘)は、心の中にあなたのための特別の場所をいつも持ち続けます」
そしてハリー王子は声明の最後に、イギリス海兵隊のモットーである「Per Mare, Per Terram」というラテン語を出して締めくくっている。これは、「海にいようと陸にいようと(どこにいても、いつも心はそばに)」という意味であり、かつて結婚前にイギリス海軍に在籍していたフィリップ殿下にとっては最高の弔辞となったことだろう。
photo:AP/AFLO, texte:ERIKO KIRYUIN