ホンマタカシの新作映像「鬼と白い馬」が、太宰府天満宮で公開。

Culture 2021.04.23

太宰府天満宮宝物殿にて、4月24日から写真家ホンマタカシの新作映像「鬼と白い馬」が公開開始。

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『シロちゃん』©︎Takashi Homma, 2015

この作品は、2015年に開催した第9回太宰府天満宮アートプログラム ホンマタカシ『Seeing Itself ー 見えないものを見る』で、ホンマが被写体として選んだ、当宮の御神馬であった「白梅号」(通称シロちゃん)を撮り続けて完成したもの。
『神幸式大祭』(福岡県無形民俗文化財)での姿と蹄鉄の交換に注目した前作『蹄鉄とシロちゃん』に対し、今回『鬼すべ神事』(福岡県無形民俗文化財)の只中で、鬼すべ堂に隣接する馬小屋の中で休んでいる、これまで地元の誰も想像しなかったシロちゃんの様子を無人カメラで捉えるという、ホンマの好奇心が発端となった作品だ。プロジェクトの帰着点を見届けるとともに、境内のゆかりのある場所で撮られたその姿を通して、生前のシロちゃんにしばし想いを馳せてみて。

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『鬼と白い馬』©︎Takashi Homma, 2017より部分

また、関連企画として、太宰府天満宮境内のシロちゃんにゆかりのある場所3カ所に、ホンマが撮影したシロちゃんのパネルを設置し、来場者が散策できるよう、チラシ掲載の展示マップで案内。そのほか、会期中、太宰府天満宮周辺の数カ所にて、ホンマが知人の娘を我が子のように撮影した『Tokyo and My Daughter』(1999-2010年)も展示。こちらも散策を楽しみながらぜひチェックして。

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©︎Takashi Homma

ホンマタカシ
写真家。1999年、写真集『東京郊外  TOKYO SUBURBIA』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。2011年から12年にかけて、個展『ニュー・ドキュメンタリー』を日本国内三カ所の美術館で開催。著書に『たのしい写真よい子のための写真教室』、近年の作品集に『THE NARCISSISTIC CITY』(MACK)、『TRAILS』(MACK)などがある。現在、東京造形大学大学院 客員教授。
ホンマタカシ『鬼と白い馬』
期間:4/24(土)~8/1(日)
会場:太宰府天満宮宝物殿 企画展示室・境内(福岡県太宰府市宰府4-7-1)
開)9時~16時30分 ※入館は16時まで。
休)月 *5/3は開館。
料金:一般¥500
https://keidai.art

texte : NATSUKO KADOKURA

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