映画化が決定！ カミラ夫人の甥の驚くべき才能とは？

エリザベス女王の父であるジョージ6世の物語は、アカデミー賞4部門を受賞した映画になった。今度は、コーンウォール公爵夫人の子どもたちのいとこであるデレク・パラヴィチーニの物語が映画になる番だ。

カミラ・パーカー＝ボウルズの甥っ子は、絶対音感を持つ音楽家だ。(テットベリー、2020年10月26日)　 photo : Getty Images

カミラ・パーカー＝ボウルズがアンドリュー・パーカー＝ボウルズと結婚していたときの甥っ子にあたるデレク・パラヴィチーニ（41歳）は、自閉症の音楽家であり、盲目の天才だ。「人間iPod」と呼ばれる彼は、全レパートリーを記憶し、ピアノで演奏することができる。絶対音感を持ち、たとえ一度しか聴いたことのない音楽であっても再現する。その才能が映画『The Two Dereks』のテーマになり、スクリーンに映し出されることになる。

デイリー・メールは、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞とBaftaの最優秀オリジナル脚本賞を受賞したデヴィッド・サイドラーが、この映画の脚本を担当すると報じた。英国王室を非常にダイレクトな題材とした『英国王のスピーチ』は、エリザベス女王の父であるジョージ6世の吃音（きつおん）という問題を描いたものだった。

「脚本はまだ執筆途中です。作品はデレクの物語にとって決定的な時期である5歳から10歳までの子ども時代をベースにしています」と、パラヴィチーニに関する伝記の著者であり、本作にも協力しているアダム・オッケルフォード教授（1）は、デイリー・メールの記者に明かしている。

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早産の神童

アダム・オッケルフォードは著書の中で、パラビヴィチーニは早産で生まれたため、生後3カ月の間に何度も死にかけたと説明している。彼が盲目であることはすぐに判明し、続いて自閉症と学習障害と診断された。乳母は赤ちゃんに何か刺激を与えようと必死になって、オルガンに彼の手を載せたという。

デレクは独学で演奏を学んだと言われている。そして後には、ダイアナ妃から「Barnardo's Children's Champion Award」を授与された。デレク・パラヴィチーニのYoutubeアカウントでは、彼の並外れた才能を示す数々のビデオが公開されている。映画が公開されるまでの間にチェックしてみては？

（１） Adam Ockelford著『In The Key Of A Genius』Hutchinson社