消防隊員が聞いた、ダイアナ妃の最期の言葉。

Culture 2021.06.23

交通事故に遭ったダイアナ妃を救助しようとした消防士長のグザビエ・グルムロンが、6月21日、デイリー・メールの取材に応じ、ハートの女王の最期の瞬間について語った。

lady-diana.jpeg

グザビエ・グルムロン消防士長が、1997年8月に亡くなったダイアナ妃の最期の言葉について語った (アンゴラ、1997年1月16日) photo : Abaca

1997年8月31日午前0時20分。. パパラッチに追われたダイアナ妃とドディ・アルファイドのメルセデスが、パリのアルマ橋トンネルの柱に衝突。アルファイドが即死したのに対し、ダイアナ妃は重傷を負った。

ダイアナ・スペンサーの60歳の誕生日を前に、デイリー・メールは、ウィリアム王子ハリー王子の母親の最期の瞬間を目撃した人々にインタビューを行った。その中には、消防士長のグザビエ・グルムロンや医師のフレデリック・マイエーズも含まれており、悲劇の夜を振り返った。

医師のマイエーズは、消防隊員のグルムロンより先に事故現場に到着した。事故車の後部座席にいたダイアナ妃を発見したのは、誕生日パーティからの帰り道。ダイアナ妃の「顔に大きな傷はなかった」という。「出血はしていませんでしたが、意識はほとんどなく、呼吸も苦しそうでした」と医師は振り返る。

「私は、彼女の呼吸を楽にしようと試みました。しかしかなり厳しい状況だった。私は一人だったし、機材もほとんどなかった。私が到着してから数分の間、彼女は元気そうだったが、事故は非常に激しく、このような状況では重度の内臓損傷が予想されます」。フレデリック・マイエーズは救急外来に連絡した。彼はその時まだ、手当している人物がダイアナ妃だとは気づいていなかった。

---fadeinpager---

「私は彼女をなだめようとした」

その直後、消防隊員のグザビエ・グルムロンが現場に到着した。最初に彼が目にしたのは、王女のボディーガードであるトレバー・リース・ジョーンズで、彼もまた負傷していた。「彼はとても興奮していて、振り返ろうとし、英語でブツブツとつぶやいていた」とデイリー・メールに語っている。「何を言っているのかわかりませんでしたが、直ちに彼を手当てするようチームに指示しました」

さらにグザビエ・グルムロンは、ドディ・アルファイドの蘇生を試みたが、かなわなかった。そして、フレデリック・マイエーズと一緒にいたダイアナ妃を見つけた。

グルムロンは、ダイアナ妃の最期の言葉をこう振り返る。「彼女は英語で、『Oh my God, what's happened? (おお、神さま。何が起こったの?)』と言っていました。私はその言葉を理解したので、彼女をなだめようと、彼女の手を握りました。その後、他の隊員に彼女を引き継いだ。たった2、3分の出来事でした」。肩以外には、ダイアナの身体に大きな傷はないように見えた。

「しかし、目に見えるものだけを信じてはいけないのです」と、マイエーズ同様、グルムロンも断言する。事態は、それどころではなかった。

ダイアナ妃の心臓は、救急医が到着した直後に一度停止する。心臓が再び動き出すと、パリ13区にあるピティエ・サルペトリエール病院に搬送された。亡くなったのは午前2時30分頃。その後、イギリスとフランスは、彼らが愛した王女へのオマージュを何度も繰り返し続けた。

text : Chloé Friedmann 1 (madame.lefigaro.fr)

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
Figaromarche
airB
言葉の宝石箱
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories