お金持ちは、ストレスとの付き合い方が上手い?

Culture 2021.07.23

日々の生活で発生するストレス......あなたはどのように向き合っているだろうか。もしその反動が買い物や飲食に傾いているなら要注意。そこには貧乏への入り口が待ち構えているかもしれない。「貧乏は生活習慣病」と語る桜川真一の著書『貧乏は必ず治る』(2017年 CCCメディアハウス刊)から、浪費を防ぎ、資産形成を成功させる秘訣を抜粋する。

070x-money-04.jpgストレスへの向き合い方が、お金持ち体質への第一歩だ。photo: domoyega_iStock
 
文/桜川真一
 
秋になると日本各地で祭りが開かれますよね。秋の祭りは米をはじめとして収穫を祝い神様に感謝する目的がほとんど。このような祭りではそれまでの苦しい日々を忘れて、人々はおいしい食事やお酒で自分を解放する日でもありました。耐えて、耐えて、溜めて、溜めていっきに自分を解放する……。なんて気持ちのいいことでしょう。農耕民族日本人の性格的な根っこになるところはこうしてできあがっていったのかもしれません。

祭りの日は、それまで蓄えていたお酒や食べ物をふるまい、心に溜まった苦しい思いも吐き出す日でありました。蓄えていたものを放出する。それは、ストレスの発散になり、人間が強い快感を感じる行為です。子どものころ、高く積み上げた積み木を一気に崩すことに気持ちよさを感じませんでしたか。それと一緒です。蓄えたものを一気に放出する行為は、とても気持ちがいい。だから、お金も気持ちも一気に放出する祭りの日は、昔の人にとって快感だったのです。

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現代は、毎日が祭りのようなもの

では、現代はどうでしょうか。今は、毎日が祭りのような感じです。テレビは毎日にぎやか。街は、祭りの縁日のように刺激があふれています。テレビやインターネットの広告も、どうにかしてお金を使わせようとする仕掛けがいっぱいです。昔の日本人は、苦しい生活に耐えて、ほんの数日の祭りの日に自分を解放すれば十分だったのかもしれません。でも、現代の日本人はストレスに耐える力がずいぶん弱くなっているのでしょう。心に溜まったストレスをすぐに解消しようとします。

このストレスが、貧乏にいたる大きな要因となります。というか、ストレスとどうつきあうかが、あなたがお金持ちになれるのか貧乏の坂を転がっていくのかの分かれ道といっても過言ではありません。

現代のストレス解消方法でもっとも問題となるのが浪費です。いわゆる、ムダ遣い。生活に必要じゃないものまで買ってしまうことです。浪費は、ストレスから生じる心の渇きを埋める手段となっています。祭りで、一気に心を解放するようにお金を浪費して快楽を得る。これがたまにならいいけど、「上司に怒られた」とか「満員電車で疲れた」とか「恋人とケンカした」など日常のちょっとしたこと(本人にとっては、ちょっとしたことじゃないかもしれませんが……)でストレスを感じては、買い物をしてしまう。しまいには買い物依存症になる人もいます。

では、貧乏の坂を転げ落ちないために、ストレスとどうつきあっていけばいいのでしょう。そういう人はストレスに弱いことを自覚したうえで、ストレスを溜めないことが大切です。そして、ストレスの発散は頭の中だけでは難しいので、体を動かすことがいいと思います。

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お金持ちは、運動でストレス発散する

あるアメリカの研究機関の実験では、週3回30分以上の有酸素運動でストレスは減るという結果が出ています。

お金持ちはこのストレスとのつきあい方が実にうまい。というより、ストレスとうまくつきあってさらに人生を充実させています。毎日、散歩やジョギングで体を動かしたり、週末はゴルフをしたりと、体をつかってストレスを解消するからますます活力がわいてくるという、いい循環をつくっています。釣りや登山などで、思いっきりストレスを発散させている人もいます。

お金持ちは、ストレスの発散を通してプラスのスパイラルを描いて上昇していきます。これが、浪費などのマイナスのスパイラルで落ちていく貧乏な人との大きな違いです。なかには、お酒がストレスの解消法だといって、毎晩のように飲んでいるお金持ちもたくさんいます。ただ、こういう人は晩年健康を損なう人が多い。健康だけではなく、家庭もおかしくなったという人をたくさん知っています。長くお金持ちであるためには、やはり健康的なストレス発散がいいようです。

通勤の満員電車もストレス。絶え間ない情報もストレス。人や自転車を避けながら歩くのもストレス。ストレス解消と思っているネットゲームもストレス。何気ない日常の中で私たちは心にストレスを溜め込みます。だから、ストレスとどうつきあうかが、貧乏とお金持ちの大きな分かれ道です。ストレスを感じたら、まずは体を動かしてみませんか。

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『貧乏は必ず治る。』
連帯保証人になり自己破産も覚悟した過去がありながらも今ではお金持ちになった著者が、「貧乏」とは生活習慣病であると断言!

貧乏になる人ほど、困った人の話を聞く、実力もないのに人を助ける……などの考え方のクセ=習慣が、貧乏への道と著者は言う。
お金持ちと貧乏になる人の思考回路の違いを明確にすることで、あなたの貧乏体質は改善できる!

桜川真一 著
2017年 CCCメディアハウス刊

¥1,540

 

text: Shinichi Sakuragawa

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