ジュリアン・ムーア、老いについて語る。

Culture 2021.07.28

『アリスのままで』でアカデミー賞を受賞した女優のジュリアン・ムーア。アメリカの『As If』誌のインタビューで、歳を重ねることに対する自分の考えを語った。老いは決して外見だけで語られるべきではない。

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『アリスのままで』でアカデミー賞主演女優賞を獲得したジュリアン・ムーア(2019年8月7日ニューヨーク)photo : Getty Images

“美しく老いる”という価値観が浸透しつつあるなか、ジュリアン・ムーアは「醜く歳を重ねることなどあるのでしょうか」と、この表現に対し苛立ちを隠さない。「この表現は多くの偏見を含むものです」と60歳のムーアは語る。

「誰しも否応なく老いていきます。だから老いることについて肯定的、否定的な判断を下すことはできないはず。老いは自然な現象で、人間として避けられないこと。なぜ、老いることを、コントロール可能なことであるかのように語るのでしょう」

 

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人生を歩む

『アリスのままで』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーアは、老いは人間的成長に似たこととして捉える。

「どうやって自分へのチャレンジを続けるか、いかに物事への興味を保ち続けるか。新しいことを学び、人の役に立つ人間になり、家族や友人に好かれ必要とされる人間になるにはどうしたらいいのか。人間としての成長を続け、深い体験をするため人生を歩むこと。これらこそ老いを考える際に語られるべき事柄です」

心を探求する

ジュリアン・ムーアの新作はパブロ・ラライン監督(『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』)のリミテッドシリーズ『リーシーの物語』。6月4日よりApple TV+で配信が始まった。原作は「ホラーの帝王」スティーヴン・キングで、自らこの知的スリラーのドラマ化を指揮した。

 

『リーシーの物語』のトレーラー

 

『リーシーの物語』では、亡くなった夫のスコット・ランドンが創造した異世界へ接近しようとする妻のリーシーの姿が描かれる。全8話のシリーズを通して、心の健康、想像力の力、大切な人の死、それらがどのように記憶を媒介にして自分とつながっているのか、などのテーマが描かれる。

もちろんスティーヴン・キング特有の息もつかせぬ筋立てに包まれた、ドキドキ感満載のドラマだ。

text : Camille Lamblaut (madame.lefigaro.fr)

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