プリンセスに学ぶ! ダイアナ妃の夏のベストルック。
Culture 2021.08.13
サングラス、ビキニとそろいのパレオ、アニマルプリントのワンピース水着...ダイアナ妃の夏のワードローブはまったく古びていない。ダイアナ妃の夏のベストルックを振り返ってみよう。
南仏沖の豪華ヨットで休暇を過ごすダイアナ妃。(1997年7月、サントロペ) photo: Getty images
真のファッションアイコン、ダイアナ妃は休暇中も常にスタイリッシュだった。公式行事の時以上にプライベートではさまざまなファッションを着こなし、人々の目をさらった。
夏のビーチウェアも、レオパード柄のワンピース水着、オーバーサイズのTシャツ、ポップな柄のパレオなど、ひときわ洗練されていた。1981年の新婚旅行から悲劇的な死を遂げた1997年まで、ダイアナ妃の夏ファッションをたどる。
---fadeinpager---
グッドガールドレスとオーバサイズTシャツ
ハネムーンの皇太子夫妻は、イギリス王室のヨット、ブリタニア号でジブラルタルを出発。(ジブラルタル、1981年7月31日) photo: Getty images
1981年7月。イギリスのチャールズ皇太子とダイアナ・スペンサーは結婚後、伝統にのっとり、ロマンティックなハネムーンに出かけた。ダイアナ妃にとってはロイヤルファミリーの一員としての初ヴァカンス。イギリス王室のヨット、ブリタニア号で地中海をクルージング中にキャッチされたのは、結婚直後に多かった典型的グッドガールルックの花柄ドレス姿だ。
1990年の夏は、マヨルカ島沖を航行中のスペイン国王所有のヨット、フォルトゥーナ号で過ごす。船にいたのは夫のチャールズ皇太子にギリシャ国王のコンスタンティノス2世と妻のアンナマリア王妃、二人の娘のセオドラ王女、そして船主であるスペインのフアン・カルロス1世とソフィア妃と王族ばかり。リラックスした雰囲気の中、ダイアナはオーバサイズTシャツにカラフルなショートパンツ姿を目撃されているが、そんな格好もおしゃれに着こなしていた。
---fadeinpager---
解放されたファッション
1997年7月。チャールズ皇太子との離婚から約1年後、ダイアナ妃は、新しいパートナーのドディ・アルファイドと夢のような休日を過ごす。エジプト人プロデューサーのドディはロンドンのハロッズやパリの高級ホテル「リッツ」のオーナーである大富豪モハメド・アル・ファイド氏の息子だった。
チャールズ皇太子と離婚してロイヤルファミリーとしての義務から決別したのに伴い、ダイアナ妃のファッションスタイルも変化を遂げる。より魅惑的で自己主張の強い傾向が見られるようになったのだ。この休暇にダイアナ妃はアニマルプリントの水着や、ビタミンカラーのビキニを持っていく。おしゃれでホットな気分にしてくれる、90年代ジェットセッターの完璧アイテムだ。
---fadeinpager---
最後の夏
サントロペで休暇を楽しむダイアナ妃。(1997年7月、サントロペ) photo: Getty images
さらにダイアナ妃はウィリアム王子とハリー王子を伴い、南仏のサントロペで夏休みを過ごす。豪華ヨットとプライベートビーチが用意された休暇だった。フレンチ・リヴィエラでの滞在プログラムは、ウォータースポーツ、息子二人とのジェットスキー、そしてダイビング。
この夏、ダイアナ・ファッションに世界中のマスコミが魅了された。サントロペからサルディーニャ島を経てモナコへ向かうロングクルーズの間、泳いだり、デッキでくつろいだりする合間にダイアナが披露したファッションの数々はファッションショーの名に相応しいものだった。「人々の心の王妃」と呼ばれた彼女は、恋人と熱い夏を過ごす。それが最後の夏だとは知らずに。
text: Narjiss ESSAFI1(madame.lefigaro.fr)