カール・ラガーフェルドの生涯、ディズニーでドラマ化が決定。
Culture 2021.09.08
ジャーナリスト、ラファエル・バケが伝説的デザイナー、カール・ラガーフェルドについて書いた著書『Kaiser Karl』(邦題『カール・ラガーフェルド: モードと生きて』)のドラマ化が準備中だ。8月31日にウォルト・ディズニー・カンパニーEMEAの社長がリールのドラマフェスティバル、セリーマニアで発表した。
シャネル2013-2014秋冬コレクションのランウェイに立つカール・ラガーフェルド(3月5日、パリ)
photo:Getty Images
生きていたら9月10日で88歳の誕生日を迎えていたカール・ラガーフェルド。その死から2年近くたつ。現在、Disney+がこの巨匠に関する新しいプログラムを準備中だとウォルト・ディズニー・カンパニーEMEAの社長Jan Koeppen氏が8月31日にリールのドラマフェスティバル、セリーマニアで発表した。シャネルの伝説的デザイナーを題材にした初ドラマとなる。タイトルはラファエル・バケ著の原作「Kaiser Karl」と同じだ。(日本では2021年8月に発売されたばかりで、タイトルは『カール・ラガーフェルド: モードと生きて』)
---fadeinpager---
愛と増悪の間で
ストーリーは1972年に始まり、ガブリエル・シャネルの後継者になると固く決心したカール・ラガーフェルドの道のりをたどる。本人とイヴ・サンローランのパートナーであったピエール・ベルジェとの対立、ラガーフェルドと芸術家ジャック・ド・バシェールとの恋愛関係も綴る。6話で構成されるこのドラマはフランスで撮影され、フランスの大手ゴーモン社が制作を担当するとVariety誌が明かした。台本は原作の著者ラファエル・バケ以外にも、シナリオライターのイゾール・ピザニとジェニフェール・アヴが参加する。
ウォルト・ディズニー・フランスのプログラミングとオリジナル作品部の副会長ポーリーヌ・ドヴァンは、このイニシアティブを大歓迎していると表明。「ラファエル・バケ氏の伝記をドラマ化するアイディアには直ちに魅了されました。フランスオリジナルのプログラムで初めてディズニーとゴーモンがコラボレーションをすることになるのです」と熱く語った。「ドラマはフランスのモード界の特別な変革の時期であった1970年代を振り返ります。実に多様な変化を遂げてきたカール・ラガーフェルドというアイコンを通して展開されます」。ただ、撮影開始はまだ発表されていないので、鑑賞できるまでしばらく辛抱しなければならないようだ。
text:Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)