エリザベス女王、バッキンガム宮殿通年公開には反対?

Culture 2021.09.24

チャールズ皇太子はバッキンガム宮殿を一般に通年公開したいものの、エリザベス女王の反対にあっているらしいことを9月14日の英国の日刊紙エクスプレスが伝えている。

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スコットランドで開かれたブレイマーギャザリングを鑑賞するエリザベス女王とチャールズ皇太子。(2019年9月7日) photo:Getty Images

「すぐには実現しないでしょう」——同記事で王室専門家のニール・ショーンは述べている。エクスプレスによればチャールズ皇太子はバッキンガム宮殿の本格的なミュージアム化を考えており、なかでも一部のプライベートエリアや王室居住区域を年間を通して一般に公開したいと考えているようだ。1993年以降、バッキンガム宮殿は4月から9月の間しか観光客に開放されていない。

チャールズ皇太子のこの計画にエリザベス女王は乗り気ではないようだ。ニール・ショーンによると、女王はバッキンガム宮殿を常時公開することに「消極的」で、宮殿が「家族が暮らす家」であって欲しいと思っているそうだ。

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室数775室の宮殿

チャールズ皇太子のこの計画はエリザベス女王が在位している限り、おそらく実現されないだろう。今後は「女王陛下は、ロンドンの本宅とみなしているウィンザー城に居住し、週に2〜4日、改装後のバッキンガム宮殿で過ごすことになるでしょう」とニール・ショーンは見る。「目下いろいろ報じられていますが、チャールズ皇太子の希望が通ることはなさそうです」

1837年、ヴィクトリア女王によってバッキンガム宮殿はイギリス王室の公式宮殿となった。室数755室の宮殿には現在、王室の現役メンバーのオフィスが設けられている。なお、チャールズ皇太子は王室メンバーの数も減らし、合計で7名に留めたい意向を漏らしている。

text:Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

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