LAに、レンゾ・ピアノ設計のアカデミー映画博物館が誕生!
Culture 2021.09.25
9月30日、ロサンゼルス中心部に、建築家レンゾ・ピアノが設計したアカデミー映画博物館がオープン。
©︎Academy Museum Foundation
オープニング初の企画展では、アメリカ大陸の美術館では初となる回顧展「宮崎駿展」を開催。また、映画誕生前の光学玩具や装置の世界有数のコレクションを展示し、映画の初目に繋がった視覚的エンターテインメントの長い歴史を紹介する「The Path to Cinema(シネマへの道):リチャード・バルツァー コレクションハイライト」や、ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』に登場する象徴的なシーンであるラッシュモア山にスポットを当てた「Backdrop: An Invisible Art(バックドロップ:見えざる芸術)」など、興味深い企画展も。
シドニー・ポワチエ・グランドロビーにある無料のスピルバーグ・ファミリー ギャラリーでは、リュミエール兄弟から現代までの映画の歴史を、複数のスクリーンを使ってアカデミー映画博物館の展示物をダイジェスト紹介。
Spielberg Family Gallery, Stories of Cinema 1, Academy Museum of Motion Pictures. Photo by Joshua White, JWPictures/©Academy Museum Foundation
企画展のひとつ『宮崎駿展』では、スチール写真や貴重なイメージボードなどが展示される。
『となりのトトロ』(1988)イメージボード 宮崎駿 ©︎1988 Studio Ghibli
約4645㎡という広大な施設は見どころもたくさん。The Oscars Experiece(オスカー体験)では、ハリウッドのドルビー・シアターのステージで、アカデミー賞受賞が体験できるプログラムを提供し、1000席を擁するデヴィッド・ゲフィン・シアターでは、さまざまな映画上映を毎日行うほか、大規模な映画イベントも開催予定。そのほか、アールデコ調のバーやラウンジエリア、フードコートを完備したレストランカフェ「ファニーズ」、限定デザイングッズも揃うミュージアムショップなども! ハリウッド・ヒルズを一望できる屋上のドルビー・ファミリー・テラスも必見だ。映画好きなら誰でも、家族連れでも楽しめる博物館なので、ロサンゼルス旅行の機会ができたらぜひ出かけてみたい。
カンフー映画の伝説的存在、ブルース・リーのコーナーも。ここでは彼のヌンチャクや衣装、映画ポスターを見ることができる。
Significant Movies and Moviemakers: Bruce Lee, Stories of Cinema 2, Academy Museum of Motion Pictures. Photo by Joshua White, JWPictures/©Academy Museum Foundation
アカデミー映画博物館
住所:6067 Wilshire Boulevard Los Angeles, CA 90036
tel : (0)1-323-930-3000
開)10時~18時(月~木、日) 10時~20時(金、土)
入館料:大人25ドル、大学生15ドル、17歳以下無料
*ハリウッドのドルビー・シアターのステージでアカデミー賞受賞を疑似体験できる「Oscars Experience」は追加料金15ドル
年中無休
www.academymuseum.org
text: Natsuko Kadokura