ベアトリス王女の娘が継承する、意外な称号って?
Culture 2021.10.02
イギリスのベアトリス王女と夫のエドアルド・マッペリ・モッツィに9月18日、娘が誕生した。9月20日のピープル誌の記事によると娘は貴族の称号を継承する。ただしイギリスの称号ではない。
ウィンブルドン大会を観戦するエドアルド・マペッリ・モッツィとベアトリス王女。(ロンドン、2021年7月8日)photo:Getty Images
夫のエドアルド・マペッリ・モッツィとの間に9月18日、第一子の娘が誕生した。名前はまだ発表されていないが、いとこのアーチーとリリベットのマウントバッテン=ウィンザー兄妹(ハリー王子の子どもたち)やオーガスト・フィリップ・ブルックスバンク(妹ユージェニー王女の息子)とは異なり、貴族の称号を継承することが決まっている。ただし、イギリスではなくイタリアの。9月20日のピープル誌によると、「エド」マペッリ・モッツィがベルガモの貴族の末裔だから、だそうだ。
起業家のエドアルド・マペッリ・モッツィはイタリアの伯爵、アレッサンドロ・マペッリ・モッツィの長男であり、北イタリアのポンテ・サン・ピエトロにある18世紀のお城、ヴィラ・マペッリ・モッツィをいつの日か継ぐことになる。父親のモッツィ伯爵は最近、デイリー・メールの取材に応じて「エドアルドは、当家唯一の男系子孫で、次の世代を誕生させることができる存在です。伯爵の称号を持ち、その妻は自動的に伯爵夫人となり、子供はすべて伯爵または伯爵夫人となるでしょう」
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イギリスの称号はなし
イギリス側では、ベアトリス王女の娘に貴族の称号は継承されない。通常、エリザベス女王は子孫の結婚に際して称号を贈る。例えば、ハリー王子と妻のメーガン・マークルには、2018年の結婚の際にサセックス公爵および公爵夫人の称号を授けた。ウィリアム王子とキャサリン・ミドルトンは2011年の結婚時にケンブリッジ公爵および公爵夫人となっている。
アンドルー王子の娘であるベアトリス王女とユージェニー王女はプリンセスの称号を維持しているが、結婚の際に追加の称号は与えられなかった。それぞれの子供たちも同様だ。2021年2月に誕生したユージェニー王女の息子、オーガスト・フィリップ・ホーク・ブルックスバンクは何の称号もない。なお、結婚後のベアトリス王女とユージェニー王女はヨークを名乗らず、それぞれ、「ベアトリス王女殿下エドアルド・マペッリ・モッツィ夫人」、および「ユージェニー王女殿下ジャック・ブルックスバンク夫人」と呼ばれる。
text:Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)