英国王室従者の採用、応募者たちが困惑する「奇妙な難題」とは?

Culture 2021.10.11

ドキュメンタリー番組『サンドリンガム:王家のクリスマス』では、王家のスタッフとなるには受けなくてはならない、バッキンガム宮殿の採用試験が紹介された。

buckingham-palace.jpg

バッキンガム宮殿のボールルームで宮中晩餐会のテーブルセッティングを行うスタッフ。(ロンドン、2016年11月2日) photo: Abaca

バッキンガム宮殿でも、サンドリガム・ハウスやウィンザー城でも、エリザベス女王に仕えるスタッフは有能であらねばならない。イギリスの地上波テレビ局、チャンネル5のドキュメンタリー番組「Sandringham: The Royals at Christmas」で王室の採用担当者、トレーシー・ウォーターマンはどんな採用試験が行われているのかを語った。試験のひとつが「デッドフライテスト」、すなわち「ハエの死骸テスト」だという。

---fadeinpager---

「ハエの死骸」テスト、正解は…?

「細部まで目配りできるかどうかを見るのによく行っているテストのひとつです。ハエの死骸を暖炉やカーペットの上に置きます。それから応募者を部屋に通すのです」とトレーシーは言う。もちろん応募者はテストのことを知らない。(少なくともこの番組の放映前までは)

「部屋をゆっくり案内してハエを見つけるチャンスを与えます。期待される行動は、ハエに気づいて拾うことです」

女王陛下に仕える人は些細な異常も発見できなくてはならない。残念ながらハエのテストに合格する人は少ない。「10人中半分はハエに気づきます。最終的に拾うのは10人中ひとりですね」とトレーシーは言う。これに通ればその後の面接もスムーズとなる。雇われた暁には宿舎と食事付きで年俸22,500ユーロだ。

 

text: Alice Mascher(madame.lefigaro.fr)

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

清川あさみ、ベルナルドのクラフトマンシップに触れて。
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
2024年春夏バッグ&シューズ
連載-鎌倉ウィークエンダー

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories