レディー・ガガ、35歳のありのままのヌードを披露!

Culture 2021.11.04

2022年1月14日に日本公開される映画『ハウス・オブ・グッチ』に出演しているレディー・ガガ。2021年12月号のイギリス版VOGUE誌でヌードを披露し、さらに役にのめりこんだ映画撮影を振り返った。

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2021年9月25日にロサンゼルスで開催されたアカデミー映画博物館オープニングナイト・ガラでのレディー・ガガ。photo:Getty Images

逆立てた髪にタトゥー、自然な体つきのレディー・ガガが、イギリス版ヴォーグ誌2021年12月号でヌードを披露した。スティーブン・マイゼルが撮影した写真は、素のままのレディー・ガガを写し出している。

太ももに彫られたユニコーンのタトゥーは、アルバム『ボーン・ディス・ウェイ』のシンボル。無修正のまま、しわが自然に寄ったウェストから腰にかけてのバラのタトゥーは2008年に有名なタトゥーアーティスト、キャット・ヴォンディーが彫ったものだ。この写真一枚にもレディー・ガガの「人とは違うこと」へのこだわりと主張が表れている。

もっとも現在35歳の歌手がヌードを披露するのはこれが初めてではなく、2018年、インスタグラムに自らヌードを投稿している。

 

 

レディ・ガガこと、本名ステファニー・ジャーマノッタは同じ号で映画『ハウス・オブ・グッチ』に出演した体験も振り返っている。『アリー/スター誕生』に続く映画出演で今回は実在の人物を演じた。グッチブランドを相続したマウリツィオ・グッチの元妻、パトリツィア・レッジャーニだ。うさんくさい虚栄心に満ちた女性で、1998年には元夫を殺すために暗殺者を雇ったとして有罪判決を受けている。1995年の春の朝、マウリツィオはミラノのオフィスに出社してきたところを撃たれて死亡した。

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「9カ月間、パトリツィアのアクセントでしゃべっていた」

レディー・ガガはこの役作りに3年を費やした。「本当のことを正直に言うわ。1年半、私はパトリツィア・レッジャーニとして生きていた。そして、9カ月間、カメラが回っていない時も彼女のアクセントでしゃべってたの」とイギリス版ヴォーグ誌に話している。

しゃべり方だけでなく、外見やライフスタイルまで変えてしまうほど、役柄にのめりこんだ。「ブロンドの髪のまま、アクセントを付けてしゃべるのは不可能に近く、すぐに髪を染めて彼女のように暮らし、世の中を眺めはじめた。写真も撮るようになった。パトリツィアが写真を撮っていたという証拠は残ってないけれど、この女性が人生でなにに関心があったのかを知るには良いエクササイズだったわ。それで、パトリツィアは美しいもの好きだと気付いたの。何か美しくないものがあったらそれは排除の対象よ」

レディー・ガガは「現実との接点」を失うほど没入していた。「撮影の終わりの方では精神的におかしくなりかけていた。ホテルの部屋にいてもパトリツィア・レッジャーニのようにふるまっていたし、撮影現場でもそうだったから。イタリア滞在中のある日、帽子をかぶって散歩に出かけた。散歩に出たのは2カ月ぶりで、パニックを起こしてしまった。撮影現場にいる錯覚に陥ったの」

こうしたトラブルにもかかわらず、レディ・ガガはこんなふうにも語っている。「この映画は一生に一度の経験だった。毎日、私の祖先がイタリア出身であることを考えていた。私が良い生活を送るために祖先がどんな苦労をしたかに思いをはせると、祖先に恥じない演技をしたいと思った」

text:Mathilde Seifert (madame.lefigaro.fr)

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