窓の外は絶景! アリシア・キーズの豪華ヴィラを訪問。
Culture 2021.11.10
アリシア・キーズとスウィズ・ビーツの夫妻が、「Architectural Digest」誌のインタビューで、アメリカ・サンディエゴ近郊にある魅力的な自宅を紹介している。
2019年のメットガラでのスウィズ・ビーツとアリシア・キーズ夫妻。photo : Charles Sykes/Invision/AP/Aflo
1,000平方メートル、2,080万ドル(約23億5千万円)、1,000点のアート作品——この3つの数字が象徴するのは、歌手のアリシア・キーズがラッパーで夫のスウィズ・ビーツ(本名:カシーム・ディーン)とともに2019年に購入した、フューチャリスティックな大邸宅。カリフォルニア州のサンディエゴ近郊の山中に建つこの特別な家を、夫妻は「Architectural Digest」誌で公開した。
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アートとフェラーリ
アリシアとスウィズは、アメリカの建築家ウォレス・E・カニンガムが設計したこの邸宅を、すでに「ドリームランド」と改名している。画像を見れば、“夢の国”に改名した理由がよくわかる。床から天井の高さまで広がる大きなガラス窓からは、太平洋が一望できるパノラマビューが広がっている。ゆったりと波打つ大きなプール。敷地内はアート作品で飾られており、ガレージには3台のフェラーリが並ぶ。
夫婦でアート作品を数えてみると、その数は約......1000! 言い換えればジャン=ミシェル・バスキアやトイン・オジ・オドゥトラ、カウズなどのアートが1平方メートルあたりに1つ並んでいることになる。
ハーレムのスタジオ・ミュージアムのディレクター兼チーフ・キュレーターであるテルマ・ゴールデンは、「彼らのビジョンが広がるにつれ、黒人アーティストの作品の幅と深さを真に表現するコレクションに発展するさまを何年もかけて見てきました」と説明する。アフリカの彫刻(1900年代初頭に作られたバガ族の儀式用のマスク、ニンバは貴重)もたくさんある。
ふたりの“自宅”になる前から、この建物は広く賞賛されてきた。「アメリカで最もクールな家」、「マグヌム・オプス(大作)」、さらにAD誌は「建築の傑作」と評している。アリシアとスウィズがオーナーになってからは、建築家ケリー・ベフンとのコラボレーションにより、インテリアが一新された。
カンチレバー構造で、床から天井まで広がるガラス窓、白いコンクリート、広い通路、空中階段が組み込まれている。一方で、インテリアは人間味に乏しいものではない。広々とした空間に温かみを出すために、ケリー・ベフンは木製の要素やモロッコウールのラグ、羊皮やベルベットなどの柔らかい素材で覆われた腰掛けなどを取り入れた。
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しかし、この建物のオーナーになるまでには忍耐が必要だった。スウィズ・ビーツは、この建物を購入するために、携帯の待ち受け画面をこの家の写真にしたという。この物件が再び不動産市場に登場すると、アリシア・キーズはマンハッタンに愛着を持っているにもかかわらず、夫妻は購入のチャンスをつかむ。「待ち受け画面がリアルになるなんて、信じられないぐらい興奮する」と彼らはADに熱く語っている。
盛大なパーティーを開催することでも知られるふたりは、「状況が落ち着き次第、ゲストを招きたい」と話す。「私たちの家で、愛されている、安全だ、落ち着ける、と感じてもらいたい。おいしいものを楽しんでほしいし、インスピレーションを感じてほしい」と、グラミー賞歌手はADに語った。
text:Mathilde Seifert (madame.lefigaro.fr)