『エミリー、パリへ行く』登場のファッションアイテム、Netflixのオンラインショップで購入可能に!
Culture 2021.11.10
Netflixドラマ「エミリー、パリへ行く」シーズン2の配信が12月22日に始まる。ドラマの中で俳優たちが着用したアイコニックなアイテムがまとめてオンラインで購入できるショップが近日オープンする予定だ。
Netflixドラマ「エミリー、パリへ行く」でのリリー・コリンズ。photo:Abaca Press
1年ほど前、Netflixはドラマ「エミリー、パリへ行く」の配信を開始した。やや絵葉書チックに撮られたパリの風景の中でのロマンティック・コメディでは登場人物のファッションも魅力のひとつ。5,800万人以上から視聴されたドラマに登場したアイテムの多くが売り上げを伸ばした。シーズン2開始に先立ってNetflixがマスメディアのバイアコムCBSと手を組み、シリーズの出演者が着用したアイテムがオンラインで買えるショップを近日中に立ち上げることをWWD誌が報じた。例えばシーズン1でエミリー役のリリー・コリンズが着用したバリー(スコットランドの高級カシミアブランドで、2012年にシャネル傘下に)のチェックのジャケットも、シーズン2でミンディー役のアシュリー・パークが着用する予定のロベルト・コインのアールデコ調イヤリングも購入できるようになる。
他のブランドも参加し、フランスやヨーロッパの匠の技を広めるのに一役買うことになる。AZ Factory(AZファクトリー)やZeus+Dione(ゼウスアンドディオーネ)、ギリシャの高級ジュエリーブランドのMakri(マクリ)など。シーズン2が進むにつれて製品が順次追加される予定だ。
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ファッション・マーケティング
描写がステレオタイプと批判が多かったシリーズだが、おかげでフランスファッションへの注目度は大いにアップし、それ自体がドラマで重要な役割を果たしている。素敵な景色の中で素敵なアイテムを登場させるのは魔法をもたらすマーケティングレシピだ。その証拠に、検索エンジンStylightの調査では、シリーズ配信開始の翌週にシャネル製品の検索数が30%増加した。バイアコムCBSでコラボレーション部門の責任者であるホセ・カストロは、「ドラマの人気が高まるにつれ、提携したいというブランドやレーベルが増えました。ファンにとってはドラマの贅沢な気分を家でもちょっぴり体験できることになるわけです」とWWD誌に語った。
一方、別な形で「エミリー、パリへ行く」シーズン2人気の恩恵に預かったのはトルコのアパレルブランド、マイビーチーサイドだ。ドラマとコラボしたシリーズ、「エミリー・イン・パリ・コレクション」は20年代フレンチリビエラ風なかぎ針編みとトリコロールカラーが特徴の製品で構成されている。シーズン2では実際、サントロペで撮影されたエピソードも登場する。マイビーチサイドとバイアコムCBSとのシーズン3に関する契約も噂されている。「エミリー、パリへ行く」シリーズはどうやら新しいファッション・インフルエンサーになりつつあるようだ。
text:Blanche Marcel (madame.lefigaro.fr)