メーガン夫人が証言覆し、非公式自伝への協力を認める。
Culture 2021.11.13
去る2月、サセックス公爵夫人は、週刊紙「The Mail on Sunday」に対するプライバシー侵害の裁判で勝訴した。その後、同紙が上訴。ある証言がきっかけで、メーガン妃は、一審での証言の訂正を迫られた。
サセックス公爵夫人は、ハリー王子と自身の非公式伝記の編集のために、情報を提供したことを認めた。(ウィンザー、2018年7月26日) photo : Abaca
メーガン妃は、英国の法廷において、自身とハリー王子についての非公式伝記の著者たちに、情報を提供していたことを認めた。彼女は以前、英国のタブロイド紙「The Mail on Sunday」を相手取った訴訟で、正反対の証言をしていた。
ある証言から矛盾が
去る2月、サセックス公爵夫人は、「The Mail on Sunday」を相手どったプライバシー侵害の訴えで勝利をおさめた。彼女が同紙を非難したのは、77歳の父に宛てて2018年に書いた、悪化している自分たちの関係についてメディアに勝手なことを言ったり嘘をついたりするのをやめてほしいと言う内容の私信を公表したという点。人気タブロイド紙の側はこの結審を不服とし、上訴中だ。
11月10日、メーガン夫人の訴えは、ハリー王子夫妻の元コミュニケーション担当秘書であるジェイソン・クナウフの証言によって揺るがされることになった。メーガン夫人が常に公の意見を操ろうとしているという「The Mail on Sunday」の言い分を裏付けるように、元秘書は、夫妻の非公式伝記『自由を求めて』の執筆陣に夫妻の名によって、プライベートな情報を提供したと証言したのだ。クナウフによると、この本のプロジェクトは「公爵夫人本人と直接、あるいはメールにより、日常的に話し合われた」という。
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「Little Miss Forgetful(わすれんぼうさん)」
法廷に提出した陳述書の中で、メーガン夫人は、これまで夫妻が一貫して否定し続けてきた、書籍の編集への関与を認め、第一審でこの点を明確にしなかったせいで法廷を間違った方向に導いたことを謝罪した。「クナウフ氏が執筆陣に情報を提供していたこと、それが私の知る中で行われていたことを認めます」と彼女は説明した。だが、こうも付け加えている。「当時、こうしたやり取りを思い出さなかったことについて、法廷にお詫びいたします」。メーガン夫人は執筆陣に提供した情報が、「The Mail on Sunday」紙が公開したような、「詳細な個人的情報とは程遠いもの」だったことを強調した。
英国王位継承順位6位のハリー王子(37歳)は、自分たち夫妻に対するメディアの圧力をことあるごとに告発し、2020年4月以来ロイヤルファミリーから身を引いていることの主な理由としている。
英国のタブロイド紙はいずれも、メーガン夫人に対して情け容赦ない態度を見せてきたが、今回も、彼女が過去の発言に遡ったことを大々的に報じた。11月11日の「The Sun」紙は一面にメーガン妃のカリカチュアを掲載。絵本『ミスターメン リトルミス』シリーズにちなんで、「リトル・ミス・フォーゲットフル(わすれんぼうさん)」とあだ名をつけた。
text : Camille Lamblaut (madame.lefigaro.fr) with l'AFP