横浜の"まちなか"で楽しむアートフェアって?
Culture 2021.11.13
横浜の元町、山手、石川町、中華街から横浜駅までのエリアにあるギャラリー、ショップ、百貨店など、約80もの会場で実施する、横浜発の新しいアートフェア『ミナトノアート 2021』が、11月20日より開催。
ミナトノアート 2021では、さまざまな会場で実施するプログラムを回遊することで、アート、クラフト、ヴィンテージ、フードなどが楽しめるのが魅力。たとえば、築70年の古民家ギャラリー・スペース、たけのまでは、ベルリンを拠点に活動する写真家・橋本貴雄の写真展『風をこぐ』(~12/2)やイラストレーター・田中かえの『田中かえ展 たけのま、かえべや』(11/20~12/2)、アーティストの田中紀衣が、パンデミックの影響でできた新しい生活のリズムやコロナ後に出会った人々によって構築されつつある”ニューノーマル”の世界でできあがった、過去や未来をテーマにした新作数点を展示する『田中紀衣展 ニュー・之一丸』を開催。
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2020年に竹之丸の住宅街にある木造2階建の一軒家をリノベーションして生まれたギャラリー、スタジオ、スペースであるたけのま。
写真家・橋本貴雄 写真展「風をこぐ」より。今回の展示は、橋本の写真集『風をこぐ』(モ・クシュラ)の出版に合わせた、日本全国をめぐる記念展示の一環となる。レンズに収められているのは、愛犬フウと橋本が過ごした時間と風景の集積。
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イラストレーター・田中かえは、手塚治虫や吾妻ひでおから影響を受け、イラストを描き始めた。近年では、乃木坂46やモモコグミカンパニー、オニツカタイガー、ビームスなど、さまざまなアーティストやブランドとのコラボレーションも行なっている。
アーティスト・田中紀衣は、ジョージ・パルの影響を受け、音楽や自身の経験を基にアニメーションや漫画、イラストレーションなどジャンルにとらわれない作品を制作し続けている。
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また、ギャラリーの中に寿司スタンドがあるユニークなお店、Gallery + Sushi三郎寿司あまねでは、期間中に、AR(拡張現実)など最新技術を駆使してミクスドメディアな制作活動を行うアーティストKAREZMADの個展『stARboy』を開催。
ギャラリーと寿司屋という唯一無二の組み合わせが、Gallery+Sushi 三郎寿司あまねの最大の特徴。ここでは、店主が目利きしたアーティストたちの作品を、元町クラフトマンシップストリートにある全面ガラス張りのお店から道行く人々へ発信し続けている。ギャラリー内の寿司カウンターは、店主の両親が営む三郎寿司のもの。お寿司と一緒にアートも堪能してみては?
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そのほか、新しくなり横浜の新名所となった横浜駅西口の吹き抜け空間では、横浜のギャラリーのショーケースを開催(11/20、21)。老舗から新進気鋭まで、横浜のギャラリーが一堂に集結し、各店舗が推す作家の作品を持ち寄り、合同でひとつのアート空間を作り上げる。気軽に立ち寄るにはちょっと敷居が高く感じるかもしれないアートギャラリーの作品も、駅という誰もが訪れることのできる空間に展示されることで、より身近なものに感じられるはず。街歩きにちょうどいい季節に、ギャラリーやカフェなどを巡りながらアートに親しめば、新たな横浜の魅力にも出合えるだろう。
ミナトノアート 2021開催期間中に、Gallery+Sushi 三郎寿司あまねで展示されるKAREZMADの作品。
期間:11/20(土)~28(日)
会場:横浜元町ショッピングストリート、JR横浜タワー 2階アトリウム、みなとみらい線馬車道駅構内、ギャラリー、ショップ、カフェ、百貨店など。
*各会場により、開催時間が異なるので、詳しくはホームページ参照。
https://minatonoart.jp
text: Natsuko Kaodokura